あこがれこそ成長の肥料 人を真似ながら賢くなる 男根期・潜伏期の話

子どもたちは、
3歳を過ぎ、4~6歳の年齢になってくると、
自分の性(性別)・・・つまり
自分が男の子であるか、女の子であるか
を意識し始めます

そしてそれは、異性に対する興味や、
恋心の始まりでもあります。

しかし、
性別や異性への興味とは云っても、
まだ生殖(性交渉)に興味があるわけではなく
単に
「自分にオチンチンがあるから男だ。
キミは無いから女の子だ」と云ったような、
性器の有無を中心にした性への関心です。

ですので、このオチンチンの時期を、
男根期(だんこんき)と云います。


でも、
恋に関して、彼らは真剣に思い悩みます。
もちろん、まだ生殖には関心がありませんが、
それ以外の部分では、大人たちと変わらぬ恋心
を持ちます。

ではその恋のお相手は?と云いますと、
幼稚園で一緒の「かずえちゃん」という場合も
もちろんありますが(^^;)
一番初めに恋をするのは、異性親・・・
男の子ならお母さん、女の子ならお父さん、
と云われています。

親は一番身近で、自分を大切にしてくれる人たち
ですからね。

恋の相手は異性親。そして恋のライバルは同性親です。このとき感じる複雑な気持ちをエディプスコンプレックスと云います

でも、この恋はどうでしょう?
いくら「お母さんと結婚したい (>_<) 」
「お父さんのお嫁さんになりたい(T▽T)」
と云っても、

お母さんやお父さんには、すでに決まった
パートナーがいます。

つまり、強力なライバルがいるわけですね。
って、いきなり三角関係体験?(^^;)

いきなり三角関係(?)を経験します(^^;)

まあ、
ふつうの三角関係であれば、強引に奪い取る
ことも、考えるかも知れません。(^^;

しかし、
そのライバルは、大好きな同性親です。。
ここで彼らは葛藤するわけです。

「もしお母さんを奪ってしまったら、
お父さんを悲しませることになる」

それより何より、大好きなお父さんを
「敵にしたくはない・・・」と。

恋のライバルは、大好きなお父さん。悩みます。。

そこで、どうするか?     
同性親と同じになろうと頑張るわけです。

「お父さんと同じになれば、
お母さんもきっとボクを好きになってくれる」

それに何よりお父さんは
「ボクの憧れだし(*^^*)」と。

なんとも、けなげですよね。^^ゞ

恋のライパル同性親と同じになって、異性親と結ばれようとします

そしてこれが
防衛機制で書きました同一化の第1号です。

つまり、現実で叶いそうにない願望を、
対象の人(ここでは同性親)と
同一化することで、叶えようとするわけです。


そしてその後、7歳、10歳・・・
と年齢を重ねても、同一化は続きます。

もちろん、
自我も成長し、行動半径も広がるので、
いろんな人を好きになり、憧れ、その人に
近づこうと、その人を真似るのです。

たとえば、
仮面ライダーの真似をして、友だちと英雄
ごっこをするのも、その一つです。
悪役と闘いながら、正義感が身に付けます。
たとえ悪役ばかりだって、何かを学ぶことでしょう(^^;
イチロー選手に憧れて野球を始めてみたり、
人気女優に憧れて、お母さんの化粧品を
こっそり使ってみたりなんてことも、
同一化ですね。

彼らはそうやって、理想の人を真似ながら、
いろいろなことを学び、
自分の世界を広げてゆくわけです。(^.^)

憧れの人、理想の人を真似ます。これを『同一化』と云います

【極楽とんぼのつぶや記】 
  ~男根期と神経症~

上記の説明にもありましたように、
4歳から6歳までの、小学校へ行く前の時期を
男根期(だんこんき)
または
エディプス(コンプレックス)期     
と云います。


コンプレックスとは簡単に云えば、
複雑な気持ちのことです。

つまり、自分の性のことや恋心などで、
心が複雑になり
強い葛藤を起こすのがこの時期です。

※この時期の葛藤について・・補足

そして、
その葛藤が上手く処理されず、抑圧されて
しまったものが、神経症などの心の障害の
原因要素になるわけです。

しかし、なぜ
このときのコンプレックスが心の障害の
原因要素になってしまうのでしょうか?

たとえば男の子は、自分にオチンチンがあること
優越感を持ちますが、同時にオチンチンを
(恋のライバルである父親に)「取られてしまう」
のでは・・と不安を抱くと云われています。

このときの不安を去勢不安というのですが、
これが後々に神経症の原因になったりします。 

男の子は、自分にオチンチンがあることに優越感を感じますが、同時に失うことに強い不安を感じます

そして女の子は、
自分にオチンチンがないことに劣等感を感じ、
オチンチンをつけて産んでくれなかった母親を
恨むと云います。

そうした劣等感は自然に消失するとは云われて
いますが、やはり放置されたままでは、
良い影響はないかも知れません。

女の子は自分にオチンチンがないことに劣等感を感じ、オチンチンをつけてくれなかった母親を恨むと云われています

そして男女共通して、この時期の子どもたちは、
自我が意識の世界に目覚め、多くのことに
興味や疑問を持ちますが、
同時に目覚めた超自我によって、
そうした興味や疑問が罪悪感などのマイナスな
感情や葛藤に変わってしまいます

実はこれが一番の、心の障害の原因になります。

たとえば・・・
「どうしてダイちゃんにはオチンチンがあって、
私にはナイの?」

「どうして、ダイちゃんの事を考えると、
胸が苦しくなるんだろう?」

と、いろいろな疑問や、モヤモヤした気持ちを
持つわけですが、人間、誰しも、そんなとき
には答えが欲しいものです。

しかし、そうした思いを頭ごなしに、
「そんなことを考えなくてもイイ!!」
などと厳しく禁止されたら、どうでしょう?
「なんだよ、それ~(-.-”)」
と、なんともスッキリしない、
ムッとした気分だけが残りますよね。(^^;)

この時期の子どもは意識に目覚め、なんでもしたがる、なんでも知りたがる・・ですが、とくに性に関する興味や疑問が超自我によってマイナスな感情や葛藤になることも・・・

しかし子どもは(超自我によって)、
禁止した人を責めず、
「自分が悪いことを思ってしまったのだ」と、
むしろ自分を責め、その思いを無意識に
抑圧してしまうのです。

なぜって、
その禁止した人は、自分にとって絶対な人
であり、間違ったことを云うわけが無いと
信じていますからね。     

性に関して興味や疑問を抱いた「自分が悪いのだ」と、その気持ちを抑圧してしまいます

しかし、そうした抑圧が、
後年、つまり思春期や青年期以降に、
大きな葛藤となって現われます。
 
幼い頃に封印(抑圧)してしまった怒りなどの
感情などが、無意識の中で再び湧きあがり、
今度は噴出するのですが、時にはそれが、
神経症の発症原因になってしまうわけです。

抑圧した感情は思春期以降の神経症などの要因になることがあるので、子どもの疑問や不安には優しく接してあげてください

もっとも、
思春期の爆発は、それ以外にも理由があって、
避けては通れないものなのですが、

不必要な葛藤をまねかない為にも、
幼い子どもの興味や疑問には、
「そうねぇ、どうしてだろうね。。(*^-^)」
と、優しく接してあげると良いと思います。

子どもは絶対コレという回答が必ずしもほしいわけではありませんので、あまり難しく考えず、まずは『聴いてあげること』が大切です。それだけでも子どもは安心します。

男根(エディプス)期について、
もう少し詳しく書いた記事が下記にあります。
よろしれけばご参考くださいませ。
(リンクをクリックで姉妹版・神経症と精神分析学へ飛びます)
※性格形成(4)男根(エディプス)期

 


話が長くなってしまいましたが、
もう少しだけ・・・・(^^;)

上記は、4歳~6歳頃の話でしたが、
7歳から、思春期前の12歳頃までの学童期を
潜伏期(せんぷくき)と云います。

生まれつき性欲動(本能)があっても、
人間の場合、実際に生殖で子どもをつくれる
年齢は、(機能的に)早くても思春期以降です。

そうした理由から、
性欲動(エス)が一休みして大人しくなるのが
潜伏期・・・

つまり、
エスがどこかに潜伏した(隠れた)ように
鎮まるので潜伏期と云うわけです。
なんと、単純な命名でしょ。(^o^:(汗笑)


エスが性欲動などの活動を弱めるのと反対に、
成長してきた自我や超自我の活動が活発にな
ります。

精神的にもエスとの激しい対立(葛藤)が少なく
なるので、比較的安定した時期です。

男根期で一度活発化した性の活動の弱まる小学生の時期を潜伏期と云います。同一化が盛んになるので道徳や社会性を身に付けるのに適した時期とされています

そして憧れる人への同一化をさらに強めながら、
道徳心や正義感などをこの時期に覚えます。

つまり
憧れの人を真似ながら、社会性を身につける
準備を始じめるわけです。(^ー^)

エスの活動が弱まり安定した潜伏期ですが、反対に超自我が活発になるので、道徳観や正義感を過度に教え過ぎると「するべき」「してはいけない」の強迫観念となり神経症の要因になるので注意が必要です

潜伏期について、
もう少し詳しく書いた記事が下記にあります。
よろしれけばご参考くださいませ。
(リンクをクリックで姉妹版・神経症と精神分析学へ飛びます)
※性格形成(5)潜伏期



三つ子の魂百まで  性格の基礎をつくる大事なお年頃
揺れて暴れて一人前に  思春期の揺れる心、その正体

このコンテンツは2008年に作成され2015年に再編集
したものです。

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