第一部と第二部で、
「心の構造は、こんな感じなんですよ~」と、
しつこいぐらいに書いてきました。(^^:
なので、「いまさら」という感じもあると
思いますが、これからの章を、より良く
イメージして頂くために、ここでもうひとつ、
展開図を追加しておきたいと思います。
まず、おさらいですが、心には、
意識、前意識、無意識
という3個の部屋がありました。
そしてその中の意識とは文字通り、
意識している世界。
つまり、
私たちが『いま、ここ』で、何かを見たり、
感じたり、考えたりしている世界です。
しかし、その意識の世界なんて
「実は、とてもチッポケ(小さい)ですよ~」
「無意識が、大部分を占めているんですよ~」
と云う話を、第一部で書きました。
では、どれぐらい意識がチッポケで、
無意識がデカイのかを、図で表してみます。
ご覧のように、
意識は『いま、ここ』しかありません。
つまり、
いま、見たり、感じたりしている
この瞬間だけが、意識のエリアです。
次の瞬間は、
すでに過去で、無意識のエリアになります。
そして未来も、
想像というイメージの世界ですから、
無意識のエリアです。
要するに、
意識が受け持っている(カバーしている)のは、
『いま、ここ』の現実だけなのです。
ではなぜ、
そうした過去や、未来のことを、
(現実と同じように)意識できるのか?です。
とても不思議ですよね。
その答えは、リビドーです。
リビドーは、心身を動かすエネルギーでしたね。
そのリビドーが、様々なエネルギーとなって、
過去や未来を現在と繋ぐ・・・
そんな意識活動もバックアップしてくれるのです
つまり、
記憶のことなら、記憶力のリビドーが、
想像のことなら、想像力のリビドーが、
意識(自我)の活動を助けてくれるわけです。
そう考えると、無意識やリビドーとは
『たのもしい』存在ですよね。
※リビドーについての補足です
そして、そこで
ちょびっと、余談です。(^^ゞ
※もし無意識が無く意識だけだったら・・・
なんて話を書いてみました。(^^:
さて、本題に戻りまして・・(;^_^A
そして、無意識の記憶エリアは、
あなたがこの世に誕生してから現在まで。
さらには、
何かをイメージ(想像)するエリアに
関して云えば、その範囲は無限大です。
スゴイと思いませんか?
一言で「無意識」と云ってしまえば、
心の一部に過ぎませんが、
こうして考えて行くと、どこまでも
無限大の広さを持っているわけです。
そして『記憶軸』を絵にしてみると、
こんな感じになります。
実際の私たちは
『いま、ここ』の、現在での存在でしかない
のですが、心の中ではこんな広い世界が
いつも広がっているのです。
そしてもちろん、
現在の思いや考え方を作っているのは、
ほかでもない過去の自分たちです。
つまり私たちは、
良くも悪くも過去の思いを引きずっているから、
いまの自分の気持ちがあるのです。
神分析学入門』をスマートフォン対応に再編集し
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