心って、どこにあるの?

さて、私たちは日常的に
「心、こころ、ココロ」
と云っておりますが、その心とは、
いったいどこにあるのでしょうか。



かなり、謎ですよね。

これからお話する精神分析学も、
そんな謎の物体が相手ですから、
けっこう手ごわいです。
覚悟しておいてくださいね。(^-^;


顔についている目や鼻、
身体の中にある内臓であれば、
鏡や映像技術を使えば一目瞭然ですが、

心はどんなに頑張っても
肉眼で見ることは出来ません。   

でも、一つだけ、
見ることのできる方法があります。
それは、私たちが持っている、もう一つの目。
心の目を使うことです。

つまり、
「あの人、どうしてるかなぁ」とか、
「カレーにイチゴを入れたら、どうなるだろう」
とか、いま目の前にはない物事を想像すること
が、心の目です。


そうした心の目を使えば、遠く離れた人のことも、
イチゴカレーのことも、イメージすることが
出来ますよね。

実は、心も、そうした
想像(イメージ)の世界に存在しています。

ですから、ふだん何かを想像するときと同じ
ように、ゆっくりイメージして行けば、
心の姿も見えてくるはずです。 (^^)

 

【心は非現実的&無限的】


たとえば
私たちの身体にあるもので考えてみると、

目は、視野にある現実のモノしか映しません。
鼻も、実際に匂っているものしか感じません。
舌だって、カレーはカレーの味しかしません。

つまり、
すべて現実的な役割りをしているわけです。


では、心はどうでしょう?

現実的なことを頭に描きながらも、
「彼、喜んでくれるかなぁ・・・」
など、いまここの現実にはない出来事を
想像しながらニヤニヤも出来る・・・

たとえば、絵の彼女が、
そこに思考をはさまなければ、心は、どんどん
空想の世界を飛び回ることでしょう・・

しかしそこは、空想の世界、
まだ実際ではない、非現実の世界・・


その非現実にも
『どう考えてもありえない事』や
『実現可能な空想』などがあるわけですが、

心はそうした、いま、ココには無いものを
映し出すことができます。

そして、


身体能力には限界がありますが、


心の能力には限界がありません。

イメージの世界は、
どこまでも無限大に広げることが可能です。


それはなぜかと云えば・・


目や、心臓、胃などは現実に存在しているので、
必然的に、その能力(働く範囲)も決められて
しまいます。

しかし心は、臓器のように現存しない・・・
つまり空気みたいなものだから、


どこでも自由に、そして無限大に
動き回ることができるのです。

※もちろん厳密には空気も現実に存在する
ものですが、モノの例えです。(^.^;


たとえば、もし、人間の心が、
目や胃腸のように、限られた場所に、限られた
大きさで置かれているとしたら、


きっとイメージできる世界も、
視界や食べられる量と同じように、限られたもの
になってしまうのでしょうね。

そうしたら余計な苦痛を感じたり、クヨクヨ考え
ずに済むかもしれませんが、

そのかわりに、夢をみることもできず、
人間の生活も、ずいぶん味気ないものになるの
だろうなぁ・・・と。


そんなふうに考えたら、
心って、すごいと思いませんか?(*^^*)

もちろん、そうは云っても^^ゞ・・・続きを読む

 

【心は千里走る】

ちょっと目を閉じて、想像してみてください。
憧れのあの人は、いま、どこで、
何をしているのだろうか・・でも結構です。

とにかく何かを思い浮かべてみてください。


すると、どうです?
今、目の前にはいないはずの、その人の姿や、
風景が浮かんできませんか?

まるで、
ドラえもんの『どこでもドア』で旅してるように・・


それは心が、
空気のように自由に浮遊できるから、
どこへでも行けるし、

イメージだって
どこまでも膨らませることができる、
わけです。(^^)
  

なので、極楽とんぼがイメージする心は、
こんな感じです。

スペースの都合で球状になってしまいましたが、

心が元気なら、
心はどこまでも無限大の大きさです。

「田舎のジィちゃんは元気かな」と思えば、
心は千里でも万里でも走ります。(^.^)



もちろん逆に・・

心が不元気だったりするときには、
心も収縮して、イメージの広がらない、
視野の狭い状態になってしまいます。


つまり心が健全な状態でないと、
「田舎のジィちゃん元気かな」
なんて、思いを馳せる余裕もないし、
(心の)広がりなんて、とても持てないわけです。

まあ、長く生きていれば、
そんなときも、ありますけどね。(^^:


ともあれ、心・・・
なんとなく、イメージして頂けましたでしょうか? 

要するに、心はそうした
イメージの世界そのもの、なのです。(^^)v


【極楽とんぼのつぶや記】 
~心って、どこにあるの?番外篇~ 

さて、心について、
上手くイメージして頂けましたでしょうか。

心は、手で触れられるものではないだけに、
それこそイメージするしかありませんから、
難しいとも云えますが、

しかし反対に、
あなたなりの心を創作することも出来ますから、
どうぞ、あなたらしい心を創り、育ててあげて
ください。きっと愛着が持てると思います。^^


そして、いきなり
精神分析学とは関係の無い話で恐縮ですが、
別の角度(視点)から「心は、どこにあるの?」
を書いてみました。
もし宜しければ、ご覧になってみてください。(^^ゞ

心って、どこにあるの? 番外篇

少し長編なので、別ページでご案内いたします。(^^)

 

 

精神分析学って、なに?
無意識って、どこにあるの?


このページは『無意識を知ろう♪極楽とんぼの精
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