自分でも知ることのできない無意識。
では、どうやって心の中身を知ることが
でるのでしょうか。
フロイドは、無意識の現れる場所として、
夢、錯誤行為、神経症の症状
の3つをあげています。
前章のつぶや記にも書きましたが、
無意識の中にあるもの(抑圧されたもの、など)
が、違う形に変わって(変装)して、
私たちの意識に現われてくるわけです。
この3つには共通点が無いようですか、
実はまったく同じ仕組みで起こっています。
ですので、変装して意識に現われたものを
調べていけば、その人の心の状態や、
神経症治療にも役立つと考え出された技法が、
フロイドの精神分析です。
あはは^^;先生のドヤ顔?でした。
もっとアップ画像にすればヨカッタですね。(笑)
それではフロイドが発見した無意識の中身が
現れるという夢、錯誤行為、神経症
についてを、さっそく見ていきましょう。
【夢】
先頭バッターは、やはりこれ、
私たちが眠っているときにみる『夢』です。
フロイドはこの夢の研究から、
無意識の現れる場所をみつけるヒントを
得ました。
云わば夢は、
精神分析(学)のルーツみたいなものですね。
夢は無意識の中にある欲求(願望)の表われ
であり、心の中の願望充足として大切な役割り
を果たしている、と云われています。
つまり、
心に溜まった欲求不満を、夢で実現させること
で、満足させようとしているわけですね。
でも・・・悪い夢もみるではないか?
そのどこが願望の充足なのか?
という話もありますが、
しかし、願望の充足とは云っても、もともと
私たちを(夢で)楽しませるのが目的ではなく、
心に溜まっている願望を吐き出し、無意識を
慰めることが目的なので、そのへんは
あきらめてください。(^^;)
それに願望と云っても
「わたしお姫様になりたいの(*^^*)」
と云ったような、楽しいものばかりではなく、
「あいつを殴りたい・・・(ーー;)」
のようにドロドロとした願望もあるわけで、
そう考えれば悪夢の理由も
「なるほどなぁ・・・ 」
と思いませんか?
まあ、納得できても、悪夢はあまり見たくは
ないですけどね。(汗笑)
※もちろん、夢に出てくる無意識の中身にも、
検閲の目が光っていますから
「ナンデも好き勝手に」
と云うわけにはいきません。
しかし眠っているときは比較的、検閲も甘く、
無意識にあるモノも出やすいとも云われています。
夢は、無意識を知るうえで大変重要な部分です
ので、このあとの章と第二部でも詳しく
書きたいと思います。
どうぞお楽しみに。
【錯誤行為】
錯誤行為とは、
うっかりやってしまう間違えのことです。
私たちの行動のほとんどが無意識的ですから、
(意識では)ちゃんとやっているつもりでも、
油断するとついポロっと本音が出てしまう・・・
と云うわけです。
有名な例では、
難題を抱えた議会の議長が、
「これより開会します」
と宣言すべきところを、
「これより閉会します」
と云ってしまう話があります。
もちろんこの議長は、
少しも「嫌だなぁ」
という気持ちは持っていないつもりなので、
彼自身、自分の発言にとても驚きました。
しかし無意識のどこかに
「早く議会を終えて帰りたい」
という本音が、おそらくあったのでしょうね。
つまり、
云い間違えた言葉や、間違えた箇所
などを調べてみると、無意識(本音)が
隠れていたりするわけです。
ちなみに、錯誤行為でなくても、
そうした本音は、ふだんの何気ない会話の中
でも見つけることができます。
たとえば
「私は」や「私が」などの『は』と『が』の
使い方や、同じ言葉の繰り返し、言葉の強弱など
に、その人の本当に云いたいことが隠されて
いたりします。
もちろん、ワザと強調する場合もあります
けどね。(^^:
でも夢中になって話をしていると、
無意識(本音)ってポロポロとでちゃうのです。
さらに、余談ながら・・・
「人間、石につまづくことにも意味がある」
とフロイドは云っています。
たとえば、目的地へ向かう途中で、
石につまづいてしまったとします。
そのとき本人は何も思っていないつもりでも、
もしかしたら無意識の中では、
「行きたくないなぁ・・・
怪我でもすれば行かずに済むかもなぁ。。。」
と云う本音があったかもしれない、
と云うわけです。
【神経症】
そして最後は神経症です。
夢や錯誤行為からすると、少し異質な感じが
するかも知れませんが、
神経症も無意識からのメッセージの一つです。
身体に苦痛や違和感を感じさせたり、ときには
言葉や記憶を失わせることで、無意識は
私たちに何かを訴え掛けているわけですね。
「なるほど、そうだったのか・・・」
と理由は分かっても、これはちょっとやめて
欲しい出現の仕方ですけどね。(^^:
この神経症については、
第三部でさらに詳しくお話させて頂きます。
【極楽とんぼのつぶや記】
~意識・無意識~
人間は眠っている間は、意識がありません。
それは、
心が、意識空間から無意識空間へ移動した。
だから、
意識が空部屋になった(意識が無くなった)。
と、そんなふうにイメージしてください。
しかし身体は眠りにつきますが、心は眠りません。
無意識という部屋で仕事を続けます。
働き者ですよね。(^^;)まさに不眠不休です。
じゃあ、どんな仕事をするのか?
睡眠を助ける為に夢を見させたりしています。
あとは、
無意識の中に沈められた記憶や思い・・・
抑圧されたものなど・・の整理などを
しているのかも知れませんね。(*^-^)
「これは明日、意識に上らせよう」
「この記憶は、まだしまっておこう(^^;)」
なんてことを云っているかどうか・・・
は、分かりませんが(笑)、
心は無意識の中を動き回り(精神活動を続け)
ながら明日に備えているわけです。
昨日は良い案が浮かばなかったけど、
一晩寝たら名案が浮かんだ、
なんて云うときは、
きっと夜中に探してくれたのですね。(o^-')b
神分析学入門』をスマートフォン対応に再編集し
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