自我、弱体化の時代(2)意識的に待てる気持ちを育てることも大事です

インスタント食品が大衆化したのは、
昭和40年代になってからでしょうか。


ナベとお湯さえあれば
3分でラーメンが食べられる。
「こりゃ、すげえぇ」
と驚いていたら、今度は
ナベまでいらないラーメンまで登場し、

当時読んでいた『ドラえもん』の世界も
「夢ではないんだなぁ・・・」
と思った記憶があります。     

あれから三十余年・・・
家電品やレトルト食品の進化で、
ナベやお湯すらいらず、数十秒レンジで
『チン』すれば、だいたいの食事が用意
できる時代になってしまいました。

あ、最近の電子レンジは『チン』とすら云わない
すね。(^^:だから「それチンしておいて」
と云って話が通じるのは、ある世代までという時代
にもなってしまいました。

コンピューターの普及で、簡単便利が加速する・・・

加えて世の中はコンピューター時代。
昔はドキドキしながら数日待った試験の合否も、
いまでは数時間で結果が出てしまい、

昔は数週間待った手紙の返事も、いまでは
電子メールの普及で数時間、あるいは、
数分で返事が来てしまう時代になりました。

もちろん私も、
そうしたことの恩恵を受けている一人ですが、
その実感として、
「セッカチ人間になってしまったなぁ」
と思うことが、しばしばあります。(^^:


なんでもすぐに
効果や結果が出ないとやめてしまう。

子育ても、子どもの日常行動や、成長を
じっくり待ってあげることができない。

そうした悪い連鎖が、世の中全体に
蔓延してしまったのが現代社会で、

結果、
私たちはいつもイライラして、とても短気です。(^^:



そして、この待つこと苦手セッカチ状態
精神分析学的に云えば、
自我がエス(無意識)支配に負けてしまって
いる状態です。

実はこのことが、
現代人が心を病みやすく、そしていちど病んで
しまうとなかなか抜け出しづらくなっている
原因と云えそうです。

エスは『待つこと苦手セッカチ人間』の典型(原型)です

第二部で、エスは、
すぐに欲求が満たされないと暴る性質で、
そんなエスを満足させる為に、
自我はいつも頭を悩ませている
という話を書きました。

そう・・・要するに
待つことが苦手、我慢のないセッカチ状態
は、エスそのもの。

エスが心全体を支配しているからなのです。



本当であれば、
そこで自我自身も踏ん張って、知恵をしぼり、
そんなエス支配を自力で抜け出しながら
成長して行くわけですが、

世の中が急速に『簡単便利』
になってしまった為に、エスの
「楽しようぜ」
の誘惑(要求)も、ますますエスカレートし、

自我自身、そのスピードとパワーに、
「追いつけなくなった」
という事情がありそうです。(^^:


しかし、それだけなら、まだ、
自我に奮起してもらうこも可能ですが、、

でも、しかし、
自我自身も、すっかりその『簡単便利』に
慣らされてしまい、とうとう
「わざわざ苦労しなくても、
エスも満足しているみたいだし・・・」
と、言い訳まで飛び出して(苦笑)

結果、自我もすっかりヘタレ(腑抜け)
になってしまった・・・

つまり、
文明の利器→横着便利→エス心をくすぐる
→エスが自我を翻弄→自我の敗退
→そして自我の衰退。
という『自我衰退の図式』がここで見事に
完成してしまった、というわけです。(^^:


そして、この『自我衰退の図式』は、
この先ますます加速的に進むことでしょう。
さらには、心の病の万延までも・・・(++;)

なぜって、
自我はエスのワガママを上手く克服すること
経験値を上げ成長して行くのですから、

理由はどうであれ、その努力を放棄して
しまえば経験値獲得のチャンスも失い、

結果、経験値がぜんぜん溜まらず、
どんどんヘタレになって行く・・・

という『自我衰退加速の図式』(苦笑)
さえ、簡単に書けてしまうのですから。(^^:

そして、そうなれば、
もうエスの云いたい放題、やりたい放題。

それに応えられない(ヘタレな)自我は
逃げまくり(退行しまくり)ですから、

簡単に心が病みやすくなるのも当然で、
おまけに自我が弱いままですから、
病んだ心を治していく力も発揮できない・・
という、
『自我衰退加速で心が病む図式』(汗笑)
までもが、チョー簡単に書けてしまうのです。
(^^:←こいつも結構毒されてる?(苦笑)

自我が弱くなると、心も病みやすくなります

そこで、その予防と打開策、
自我の反撃の提案です。

もちろんテーマは、
待つこと。
我慢して自我を鍛えること。
なのですが、
ただ我慢するだけでは楽しくないですから(笑)、

時間をかけて楽しみ、最後にその達成感も
味わえる待ち方を提案したいと思います。

待つ我慢で自我を鍛えましょう

これはわたし事ですが、私はバイクが好きで
今日まで30年余年バイクに乗ってきました。

そんなバイクにもいろいろありまして、
人気のある機種ですと、注文から納車まで
1年待たされる場合もあります。(^^:

でも本当にそのバイクが欲しいとなると、
その1年が待ててしまうのです。
すごいですよね、1年も。(^^:

しかも毎日、納車されたらどこへ行こうと
ワクワクしていますから、
まったく1年が苦になりません。
・・・と云ったらウソですね、
ときにはジレたりもします(^^:


そして納車されたらされたで、
今度は改造パーツが欲しくなります。
しかし、その改造パーツも・・・で、
『とても待たされるの図式』が
ここに完成します。(^^:←すっかり図式マニア

で、結局何が云いたいのか、と申しますと、
そうして時間をかけて待ったぶん、
そのときの充実感と達成感は、
言葉にできないほど大きなものがある
という話なのです。


って、しかし、そりゃオマエ、
好きなことだから待てるんだろ?(ーー;)

と云われてしまえば、それまで、ですが、
ここで重要なのは、
辛抱(や、待つこと)で得る経験値
なのです。


どんなに大変そうなことでも、
やっているうちに自分の中に変化がある
ことに気づくはずです。

そして「あ、もう少しだ」と、何とも
嬉しいような誇らしいような・・
そんな気持ちにも出合えるはずです。

もちろん、そうして終えたときの
「自分にもやれた。頑張れた」
という達成感はすべて自信にもなります。

おそらく、最初に「大変そう」と
感じた、自分にとっての難易度が高いほど、
この達成感と自信は絶大なはずです。

でも、そうしたこともすべて、
「やらなきゃ、味わえない」
ことですよね。

そしてこれは、前章にも書いたことですが、
そうしたことのすべては、
現実原則の自我にとっては、
プライドを満足させるご馳走であり、
自我の向上心をくすぐるものなのです。

つまり、学習塾のCMじゃないですが、
自我の『やる気スイッチ』(やる気のツボ)が
そこにある、わけです。

それはもちろん、自我=自分ですから、
自我が嬉しい=自分も嬉しい
になるわけで、
良いこと尽くめではないでしょうか。(^.^)


それでは具体的に・・・たとえば、
料理に挑戦してみる、なんてどうでしょう。

もちろん食材費もバカにはなりません。
レストランで食べたほうが美味しくて安上がり
になるかもしれません。

しかし、そこはあえて、
じっくり料理に取り組んでみる。
すると案外、楽しい時間が過ごせて
料理と一緒に充実感が味わえる、、
かもしれませんよね。^^ゞ

いまは、本屋さんなどに、料理レシピの本が
たくさん並んでますし、インターネットで
競い合うようにレシピ集が出てますから、
そんなブームに便乗してみるのも、
良いのではないでしょうか。(*^-^)


あるいは、
いまはプラモデルのようなパーツを
毎週発行している雑誌がありますよね。

あれなんかも結果的には決してお安い模型
ではないのですが(苦笑)

次の発売をワクワク待つ楽しみや、
既製品にはない手作り感といった、

手間暇かける楽しさや達成感を教えてくれて
いるような気がします。

人間、コツコツやりぬく経験値が大事です

それって、自我心をくすぐる商法?
と思わなくもないですし、(笑)

そうした商品が出回るのは、ある意味、
それだけ味気ない世の中であることの裏付け
みたいなものですが、

この際、そんなビジネスに乗っかってみる
のも悪くないかもしれません。

単純に考えても、
いつもいつもエスの誘惑に負けて
「簡単なこと」「楽なこと」ばかりに
流されていたのでは、
本当に充実した気持ちや達成感
いつまで経っても味わえないのですから。

だったら、どんなチャンスも逃さず、
「とにかく、やってみる」
の、ほうが良いに決まってますよね。(^.^)


ともあれ、
待つこと、辛抱することは、
自我を大きく育てます

そして何より、待つこと、辛抱することは、
我慢の足りないワガママなもう一人の自分
(のエス支配)に打ち勝つこと
ですから、
横着こそ自我の成長を妨げる天敵
と思って、
ぜひ「手間暇かけたものづくり」に
挑んでみてください。

もちろん、
楽(らく)に流されやすいこんな時代ですから、
意識的に待つ
意識的に辛抱する
の『意識的に』もお忘れなきように。^^ゞ


そして、
モノづくりには、もれなく特典がついてくる
のですが、この話は、また次の章で。^^ゞ


世の中がどんなにスピード化されても、
人間の生きる歩調や、
成長変化はとても緩やかです。

このことを忘れずに、
のんびり生きてみませんか。

人間の生きる歩調を忘れずに

自我、弱体化の時代(1)意識的にやり抜くことが大事です
イメージ力が自我には大事  経験とイメージが心の幅を広げる

このコンテンツは2008年に作成され2015年に再編集
したものです。

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