心の発達と障害について 序章

無意識を知ろう♪の最終、第三部は、
心の発達と障害について、です。

2014年、日本人男性の平均寿命が80歳を
超え、これで男女ともに人生80年の時代を迎え
ました。とても喜ばしいことですが、反面、長く
生きていると、いろいろなことがありますよね。

そんな自分の人生を楽しくも、つまらなくも
してしまう性格(の形成)や、心の障害の要因
をつくる時期が、人生の序盤も序盤の乳幼児期
にあります。

第三部の前半は、そうした乳幼児期と、心を育む
学童期や思春期の話。
そして、後半では心の障害についてを記させて
頂きます。

尚、この第三部『心の発達と障害』は、
別編『神経症と精神分析学』
第二部(性格形成について)
第三部(神経症について)
でも詳しく取り上げておりますので、
そちらと併せてご参考頂けたらと思います。

乳幼児期の心は未成熟で些細なことにも影響されます。しかも性格形成に重要な時期なので精神分析学では、乳幼児の心の発達段階をとても重要視しています 

さて、
人間以外の動物たちの多くは、産まれて数ヶ月
もしないうちに、親たちと変わらぬ行動をとり、
生活を始めますね。
つまりそれだけ成長が早いわけです。

しかし人間の場合は、どうでしょう。
1歳を過ぎたあたりから、
よくやく立ち歩きを始め、
知恵がついたなぁと思えるのは
3~4歳ぐらいでしょうか。

しかも、
人間としていっぱしになるのは、まだまだ先で
「ひとり立ちできたかなぁ」
と思えるのは、ちょっと甘めに採点しても
二十歳を過ぎてようやくです。

それはなぜだと思いますか?
他の動物たちの寿命より人間のほうが長いから、
「まあ、ボチボチやりましょう」
と神様が決めたからでしょうか。(笑)
違いますよね。(^^;)

それは、
人間だけが持つ心と呼ばれるものが、
とても特殊な構造で、育つまでに長い時間
(多くの学習)が必要だからです。

人間は成長に時間が掛かります。心の成長は一生涯。これほど変化に富んだ一生を送る動物は人間だけではないでしょうか

そして、どんなことでもそうですが、
何かが形づくられて行く過程というのは、
とても不安定で、壊れやすいですよね。

人間の成長過程も例外ではなく、
その人独特なカタチ(性格・個性)が形成される
までは、さまざまなことに影響を受けやすく、
とても不安定で、ときにはその不安定さから
できた心の歪みが、のちのち心の障害に
繋がってしまうこともあるわけです。

人間の心の成長は不安定です。とくに性格形成される乳幼児期は、大事に丁寧に

冒頭でもご案内させて頂きましたが、
この第三部では、そうした人間形成と、
そこに生じるさまざまな問題や、心の障害などを
精神分析学の視点から書いてみたいと思います。


【極楽とんぼのつぶや記】
~精神分析学と心の発達段階~

次の章へ進む前に、
フロイドの発達段階の基本的な考え方を、
少し書いておきたいと思います。

まず彼、フロイドは、人間の原点を
性、あるいは性的快感としています。

つまり、
どんなキレイ事を云っても、本能が壊れている
と云われても、人間も動物であり、
生殖によって生命を循環させている
わけですから、
その原点はあくまでも性なのです。

そして、
その性的快感を中心にして、
その人独特のカタチ・・・
つまり性格をつくりながら成長する
と云うのが
フロイド(精神分析学)の考え方です。

人間も動物である以上、その原点は『性』です

それは、どういうことかと云いますと、
人間には快・不快の感情がありますね。

その快や不快は「性的快感が基本になっている」
とフロイドは考えたわけです。

つまり
私たちが普段感じる
「いいなぁ」「いやだなぁ」
という感情は、すべて性的快感と同じなんだ
と云うわけです。

なんともストレートですよね。(笑)

そして、その出来事が
「心地良い」と感じるか
「気持ちが悪い」と感じるかによって、
その人の行動パターンも違ってきます。

そりゃそうですよね。
できれば不快は避けて、気持ちの良いこと
だけやりたい・・・
と思うのが人情ですから。(^^;)

つまりそうした、
その人の感情面から表われる行動パターンが
性格と呼ばれるもの、と云うわけです。(^^)

感じる快・不快によって性格が形成されます

そして、もう一つ。
心の発達(性格形成)を語る上で欠かせないのが
下記の2つの要素です。



現実原則と快楽原則については、
すでに第二部で説明しましたが、
心の発達段階では、とくにこの2つの要素が
激しい対立関係になります。

自我 VS エス の決闘というわけですね。(^.^;


そして、この両者の対立が、
性格形成に影響を与えたり・・・

(たとえば極端に云えば)     
不快を自我がどう乗り越えるか。
あるいはエスが圧勝して、
快楽だけの性格になってしまう・・かも?など。

あるいは(この対立が)、
大きな葛藤となり、心の障害を引き起こす要因 
になってしまうこともあるので、とても重要な
部分と云えるわけです。

心の中の葛藤が、心の障害の要因になることも・・

『快・不快の感情』と『現実原則と快楽原則』
この2つを頭の片隅に置いておいてください。

そして、この快・不快の感情が
(他の動物にはなく、人間の場合のみ)
現実原則、快楽原則として常に綱引きをしている

つまり、「怠けたい」気持ちと、
その誘惑に「いやダメ、ガンバラナクテハ」
と思う気持ちが、いつも戦っているわけです。

想像しただけでも、具合が悪くなりそう
ですよね。(^^:(汗笑)

しかし、サラっと書きましたが、この対立関係が
悩みや苦しみ、心の病の「ほとんどすべて」
(すべての基礎的部分)と云い切ってもよいほどです。

人間って、ほんと悩ましい生き物ですね。(^^:


上記の内容を踏まえて、第三部に突入です。 



第二部のまとめ
子どもは快感で育つ?  O歳から3歳ごろまでのこと

このコンテンツは2008年に作成され2015年に再編集
したものです。

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