いきなり「何のこっちゃ?」
なタイトルかも知れませんが、
これは本当の話です。
大人だって、
気持ち悪かったり、不快だったりするより、
気持ち良くて、楽しいほうがいいですよね。
子どもだって、同じです。
いや、子どものほうが
気持ち良いのが大好きで、
不快はダイッキライなはず。
なぜって、
子どもはエス(快楽原則)のカタマリ
ですからね。(^o^:
この章は、そんな話です。
産まれてから、3歳ぐにらいまでの時期を、
精神分析学では、口唇期と肛門期と云います。
口唇とは文字通り くちびるのこと。
肛門は、お尻のことです。
このくちびるや、肛門で感じる性的快感が、
赤ちゃんや子どもの心にうるおいを与え、
彼らはスクスクと成長します。(*^^*)
えっ? なにか変ですか?(^^;)
そんな話、聞いたことがない、ですか?
そうですね。あまり一般的には知られていない
かも知れません。
でも、赤ちゃんに接したことのある方なら、
なんとなく分かることではないかと思います。
赤ちゃんは、
お母さんのオッパイや、哺乳瓶を口にすると、
とても幸せそうな、
ウットリした顔になりますよね。
それに
汚れたオムツを替えてもらうと、とっても
安心したように、ほほえんでくれます。
あれは実際に、くちびるや肛門が、
とても気持ちがいいからなんです。
そしてもちろん、
その快感効果は、それだけではありません。
その快感を通して、
お乳をくれた人や、オムツを替えてくれた人の
愛情を感じ取っているのです。
同時にそれは、
安心感であり、信頼感でもあるわけで、
そうした愛情や安心に守られて、
彼らはスクスクと育つわけです。
子どもは快感で育つ、
の意味お分かり頂けたでしょうか。
そして、このとき感じた快感や不快感が、
その後のその人の考え方や、行動パターンに
大きな影響を与えることになります。
つまり、
その人の性格、あるいは人格の基礎は、
この時期から形成されるわけです。
と、その話は、また次章でも。(^-^)
口唇期・肛門期について、
もう少し詳しく書いた記事が下記にあります。
よろしれけばご参考くださいませ。
(リンクをクリックで姉妹版・神経症と精神分析学へ飛べます)
【極楽とんぼのつぶや記】
~赤ちゃんは、不快でいっぱい~
お母さんのお腹の中は、
原則的に快楽だけしかありませんから、
彼らは外界(お腹の外)に出て
初めて不快を経験します。
ですから、
冒頭にあった「不快はダイッキライ」
という話にしても、それはおそらく
キライとか云うよりも、
恐ろしいという恐怖感
に近い感覚だと思います。
なぜ「恐怖感?」って、自分が
「どうして不快なのか」の理由も分からず、
ただひたすら気持ちが悪いのです。
人間にとってこれほど恐いものはないですよね。
わかりづらければ、
目隠しをされて、ひとり狭い部屋に置き去り
にされたことを想像してみてください。
そんなの大人だって
たまったものではないですよね。(^-^;
※不快(感)とは、対象が自分生命を脅かす
ものとして、恐怖や不安を感じる感覚です。
もちろん、
新生児の頃はまだ無意識的なので、そんな不快や
恐怖感を意識することもありません。
しかし、そのぶん、そのかわりに、
そうした不快や恐怖から
自分の心を守るために、その体験を
どんどん抑圧してしまうことになります。
だから逆に、この時期の不快体験は、
私たち大人が想像する以上に、
深刻な問題と云えるわけです。
※そうした不快な体験が繰り返されたり、
酷いものであった場合、
性格形成に影響するだけではなく、
心の障害の原因にもなってしまう
場合もあります。
ですので、
赤ちゃんや子どもに接するときには、
大人が考える「大丈夫」は、
「大丈夫ではないかも?」
と思うくらいの注意と慎重さが必要です。
もちろん、だからと云って
「そんなんじゃ、怖くて接することができない」
などとは思わないであげてください。
赤ちゃんを包みこんであげる深い愛情と、
寄り添う気持ち・・・
赤ちゃんの身になって考えてあける気持ち
があれば、なんの問題もありません。
神分析学入門』をスマートフォン対応に再編集し
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