自我(2) 心のまとめ役と外交官

自我は私という顔を持つ心の代表

前の章で、
自我=私である、という話をいたしました。

そうなると自我は私という顔を持つ心の代表
として、いろいろな人と付き合う人間関係や、
生きて行くうえで必要な社会活動を、
率先してやらなければならないわけです。     

たとえば、まず親や家族との付き合いがあり
ます。それから、友だち、学校の先生との
付き合いもありますね。そして学校を卒業
すれば、就職したり結婚したりで、こんどは
会社の同僚や、近所付き合いなんかも・・・・

人間関係は、お互いの自我同士の関係・・・つまり自我は外交官の役割もするわけです

と云った具合に、自我は心の代表として
自分と外部のパイプ役を務めて行くわけで、
いわば外交官のようなものです。

しかし、
外交官と云えば、ちょっと、カッコイイ感じ
がしますが、しかし、自我の外交官生活は、
いつも波乱万丈です。(^^;)

なぜなら、
心を代表すると云うことは、外部との付き合い
以前に、まず心の中の調整役もしなければ
ならないのですが、


・・と、心の中の住民たちは、
一筋縄では行きそうにないメンバーたち
ですから、自我はまずここで大汗を
かかなければなりません。(^^:

とにかく、ここをまとめないと、
まとまる話も、まとまりませんからね。(汗笑)


しかし、そんな自我の気持ちなど
お構いなしで・・・



なんて話は日常茶飯。(^^:

いくら自我が外交は自分の役目、
「だから大人しくしていて」
とエスに頼んでも、
「主役はオレ様だし」
と聞く耳持たずで、ちょっと油断すると、
突拍子もないことをやってくれます。

そして自我は、その後始末に追われます。。

おまけに、
このあと登場する(もう一人のスタッフの)
超自我も結構な頑固者で「あれやこれや」と
クチダシしをしてきますから、
彼らのまとめ役だけでも、かなりの骨折り
仕事なのです。

自分の敵は自分である。
敵は自分の中にある
の言葉は、まさに自我のためにある、
と云っても過言ではありません。(^^;)

まあしかし、そうは云っても、

自我はエスの衝動を知恵を使って処理します。しかも、しっかりチャッカリ、ピンチをチャンスに・・・

と、
最後は自分の都合の良いようにしてしまう
というチャッカリ屋でもあるのですけどね。(笑)


さて次章は、自我の話をひとまず休みまして、
心、第3のスタッフ、超自我を紹介致します。 (^^) 

超自我の登場予告^^ゞ


自我(1) 自我とは、あなた自身です
超自我  優等生?それともタダの頑固者?

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