無意識の中には、怒りや憎しみ、
思ってはいけないと禁じてしまった欲望、
そして強いショックを受けてしまったときの
驚きや、悲しみなどが詰まっている、
と云うのが前章での話でした。
もちろん、それだけではなく、
もっと違う感情、、プラスの感情なども詰め
込まれているはずなのですが、、、なにしろ
無意識の中にあるものは、
自分自身にさえ非公開ですから、すべてを
調べるのは非常に難しい・・・
ただこの場で云えるのは、とにかく様々な感情
や記憶が、複合的に詰まっている、という事実
だけ・・・そんな、もどかしい心の世界が、
無意識です。
無意識はコンプレックスな世界・・補足※
そして、さらに・・・
って、まだあるの?という感じかも知れませんが、
はい、まだまだあるのです。(^^:
それはサブタイトルでもある、
私たちを動かすエネルギー
が、この無意識にはあるのです。
詳しい説明は次の章と第二部に書きますが、
無意識にある生きようとする本能的欲求や、
怒りなどの抑圧されたものは、ある意味、
活火山のようなもので、いつもグツグツと
煮えたぎっているわけです。
もっとも、生きようとする力が、死火山のよう
だったら、それはそれで困りますよね。
無意識の中では、
こうしたいろいろなものが燃料となって、
いつもグツグツゴトゴトと煮えており、
それが私たちの生きるエネルギーとなって
いるわけです。
まあ、いろいろな感情ですから、
グツグツのかわりにブツブツって云うのも
あるかもしれませんが・・(^^:
しかし、そうなると、
みなさんが一番引っかかるのは、抑圧ではないか
と思います。
なにしろ抑圧には怒りや憎しみなどの負の感情が
詰まっていますからね。
そしてそうなると、
私たちを行動させる無意識のエネルギーは、
そうした怒りや悲しみなどの、負の感情なの?
と云う話になるわけで、
なんとなく抵抗を感じますよね。
「じゃあ、私たちは悪い感情に
動かされているのか・・・」って。
まあ、中には、それで
「そうか、なるほど。オレがいつも悪いことをし
てしまうのは、そういう理由だったのか( ̄. ̄;)
ぢゃぁ、悪いことをしても当たり前なんだ」
と、喜んでいる人もいるかも知れませんが。(^^:
ええ。。そうですね。。。
私たちが悪いことをしてしまうのも、
そうした理由もあるのかも知れません。
しかし、この泥棒さんには申し訳ないのですが、
それはヌカ喜びで、
無意識の世界には、
私たちが考えるような善悪の区別など
ありません。
どういう意味がと云いますと、たとえば・・・
お年寄りに席を譲った、拾ったお金を交番に
届けた、カッとなって人を殺めてしまった。
普通に考えれば
席を譲った、交番に届けるは善で、
人を殺すは悪ですが、無意識の世界では、
すべてが単なる出来事として記録されるだけ・・・
つまり無意識にしてみれば、
抑圧などで処理する出来事は、みな同列で、
特別に悪い感情だけを集めてエネルギーに
しているつもりもない、のです。※補足
ですから、
そうした怒りや悲しみなどの、負の感情なの?
という私たちの疑問にしても、
無意識にすれば、
「負ってなんだ?旨いのか?」
と一笑されてしまうかもしれませんね。^^;
しかし、そんな善悪や正負に関係なく
心の奥に沈められたモノたちですから、
沈められた怒りや憎しみの質や量によっては、
「うまく生きられない」
ことも当然、起こり得ると思います。
このことは、
また他の章で書かせて頂きます。
【極楽とんぼのつぶや記】
~検閲作用~
さて、無意識は私たちの心や肉体を動かす
エネルギー源なのですが、ただ黙々と
エネルギーを送ってくるわけではありません。
意識に何かを伝えようと、
さまざまな方法でメッセージを出そうとします。
しかし、
もともとが「都合が悪い」と無意識へ送り
込まれた思いですから、そのままストレートに
出てしまったら、大変に困ったことになります。
そこで、無意識から送られてくるメッセージは、
意識に出るに厳しく検査を受けるわけですが、
これを検閲(けんえつ)といいます。
検閲は
『無意識から、前意識に登る前』
に厳しく行われ、そして
『前意識から意識に登る前』
にも、簡単な検閲があると云われています。
もちろん、
検閲を受けて「却下~」と拒否されるのは、
「アイツが憎い。復讐してやる」などの、
都合の悪い(自分に不利益になる)感情です。
しかし無意識も、
簡単に引き下がったりしません。
なんとか思いを意識に登らせ、
欲望を満足させようと頑張ります。
それは、どういう方法かと云いますと、
ストレートのままだと検閲で止められてしまう
ので、検閲で許されそうな姿に変装してしまう
わけです。
上の絵はちょっと遊びすぎましたが
でも、こんな感じです。(^^:
では、そんな無意識の変装とは、
実際には、どんなものがあるのでしょうか。
それはまた、次々章、
『無意識に会える場所(1)』
で話させて頂きます。
さて、『無意識の中身』の話、
如何でしたでしょうか。
抑圧されたモノなどが詰まっている無意識。
自分自身でも知ることができない無意識。
そんな無意識に、
私たちの本当の心があるらしい・・・のです。
次章は、そうした話です。
神分析学入門』をスマートフォン対応に再編集し
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