無意識ポケットの中身(1) 抑圧された意識

無意識は、
何でも吸い込んでしまうブラックホール※
何でも取り出せてしまうドラえもんの
ポケットのようである・・・

この数行だけでも、
かなり神秘的な感じがしますよね。

壁紙村のギャラリー様

しかも、なんたって、
ブラックホールと、ドラえもんですから
最強です。(汗笑)

しかし、いったい何が入っているのでしょうか。

気になりますよね。(^^:

それではこれから、ご一緒に、
無意識の中を覗いてみたいと思います。



と、その前に。(^^:

よく無意識というだけに、
「意識が無いってことでしょ?」
「中身が何も無いんでしょ?」
「意味も無いんじゃない?」
と思われがちですが、

実は、無意識という精神活動は、
私たちが思っている以上に活発で、
中身も意識以上に詰まっています。

ただ、その活動を自分自身でも
意識でき無いから無意識。



つまり、無意識の無は、
意識がナイ、中身がナイ、
意味がナイ(汗笑)という無ではなく、

意識されない(できない)
と云う意味でのである

この事を、まず理解しておいてください。

まあ、意識がナイに関しては、
仮に無意識の中で意識という活動が行われても、
それが自分自身には届かない、
という意味なら正解かもしれません。^^ゞ


ではいったい、どんな活動が行われ、
どんなものが無意識には詰まっている
のでしょうか。

まず、無意識の活動と中身の代表格として、
本能的な欲求があります。

このことは、第二部で詳しく書きますが、
人間の心の始まりは無意識で、産まれた直後の
心には無意識しかありません。

そして私たち人間も動物という生き物ですから、
生きようとする力である本能が必要なわけで、
その本能のある場所が無意識です。



そして、この章のサブタイトルでもある
『抑圧された意識』の話になるわけですが、

無意識には、その抑圧されたもの
詰まっている、と云われています。



抑圧(よくあつ)とは、辞書を引くと、
無理やり抑えつけること。

これだけでも、あまり良い感じはしませんが、
精神分析学の場合も、
無理やり意識から消してしまった意識
と云う意味があり、
そうした意識が無意識の中身
と云うことになります。


無理やり消してしまった意識・・・?
何か意味ありげ、ですよね。

でも普通に考えても、
意識から消してしまいたいものと云えば、
自分に都合の悪いことですよね。

これはヤバイから、
「無かったことにしよう(^-^;」と。(笑)    


しかし精神分析学的に云う抑圧も
まさにそれが正解で、
抑圧とは意識してしまうとマズイので、
無かったことにして無視してしまうこと
なのです。

ですから無意識のポケットの中には、
そういったもの・・・たとえば、

心に抱いたけど表面に出せなかった怒りや、
恨みの感情、あるいは、思ってはいけないと
心が判断した欲望、そして、あえて抑えて
おいたほうが良いと思われる欲望(性欲)

などの無視しておきたいものが詰まっている、
と云われています。


もちろん、意識されているもの以外すべてが対象
ですから、上記したもの以外にも、いろいろなも
のが詰まっていることになります。


でも、しかし、、ここからが大事なところです。

そうしたものを無意識に押し込めてしまった
理由は、さきほどの自分に都合が悪いからでも
正解なのですが、

それはあくまでも、解消できない怒りや憎しみ
を残してしまうと、自分の身に不都合がある、
という(無意識の)判断であって、

間違っても、俗世間で云う、
「体裁が悪い」などの表面的な都合の悪さ
ではありません。


そしてもちろん無意識的に行われることですから、


決して「これはヤバイから・・・」と、
自分の意思での出し入れ自由ではない
ところも抑圧の特殊性です。

ですからたとえば、とてもクヤシイ思いをした。

でも、それが抑圧されたかどうか、
あるいは、抑圧されるのかどうか、
自分自身にはわかりません。

しかも、仮に抑圧が実行されたとしても、
そのときのどんな感情が抑圧されたのか
も、自分自身にはわかりません。

この場合の「わからない」と云うのは、
仮にクヤシイ、悲しいなどの感情が起こっても、
この抑圧が実行されると、
そうした感情がおさまった後、何も記憶に
残らなくなるか、残ったとしても
「何がそんなにクヤシカッタのかなぁ・・?」
と、たいしたことではなかったように
(意識が)感じてしまうのです。
   
   
つまり無意識は、自分の心でありながら、
自分の自由になるどころか、その中で何が
起こっているのかさえ、知ることもできない
のです。

ですから、たとえば、


こんなふうに叱られて
表面(意識)では父親を恨んでも
抑圧したのは
助けてくれなかった母親に対する
怒りの感情という可能性もあるわけです。



  【抑圧する理由】

ではなぜ、無意識は
自分に都合の悪いことを、抑圧するのか? 
の疑問が残りますよね。

それは先ほども少し触れましたが、
その理由は、自分を守るため、です。

たとえば
憎く思う相手に殺意を持ってしまった。。。

そうした気持ちを、もし意識へ置いたままに
してしまったら、いつまでも恨みや憎しみを
感じ続けることになり、そんな心の不安定さ
から心を病んでしまうこともあるからです。

第一、
そんな物騒な気持ちを持ち続けていたら、
人間って、何をしてしまうか分からない
ですよね。(^^:

なので無意識は、そうした感情をサッサと
心の奥底へ片付けて自分を守ろうとする
わけです。


そう考えると、無意識も、
無闇ヤタラに抑圧をしているわけでは、
なさそうですね。(^-^;


しかし、だからと云って、これですべてが
「めでたし、めでたし」ではありません。

抑圧したからと云って、その感情が心の中から
すべてきれいに消え去ったわけではありません。

ちゃんと無意識の奥底に残っています。

ですから、抑圧してしまったばかりに、
心に歪みをつくり、非行化したり、体調を
崩してしまうこともあるわけです。


それになにより、
あとあと(後年になって)かえって自分を苦しめ
るお荷物になってしまうことにも・・・
と、この話は後ほど・・(^^:

つまり、
抑圧も自分を守るためでありながら、
万能ではない、と云うことなのです。



ちなみに精神分析学では、
自分の意思で感情を抑えることを抑制。

無意識の中で自動的に
感情が処理された場合を抑圧と呼び、

この2つの違いをハッキリ区別しています。



この抑圧は、とても大切な部分ですので、
別の章でも詳しく書きたいと思います。  

 


【極楽とんぼのつぶや記】
  ~補足として~

そして、無意識が抑圧するもののの中には、
強いショックを受けたときの驚きや、
悲しみなどの感情なども含まれています。

たとえば、突然の悲しい出来事や、
事件や事故に巻き込まれた時など、がそうです。


心は、その強いショックによって精神が壊れない
ように、記憶を無意識に抑圧してしまうわけ
ですが、そのために心的な後遺症を残してしまう
場合があります。

ご存知のように、そうした後遺症は、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)と呼ばれ、
繰り返し悪夢などを見たり、記憶障害などを
起こしてしまったり、生きづらさなどの慢性的
なうつを招いたりします。

あるいは、虐待やイジメを受けた人が、こんど
は反対に子どもへの虐待加害者になってしまう
などで、いま社会的な問題にもなっていますね。


そうしたことだけを見ても、無意識(抑圧)と
いうものが、どれほど私たちの生活に大きな
影響を与えているか、ということが、
お分かり頂けるかと思います。




無意識って、どこにあるの?
無意識ポケットの中身(2)

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