自我疎外性と自我親和性

少し極端な例えですが・・・
自我疎外性と自我親和性の違いを図示すると、
理屈の上ではこんな感じになろうかと思います。

自我疎外性

自我が分裂して、
一方は無意識の固着へ退行しますが
一方の自我が意識に留まるために、

現実や症状に対して強い苦痛と違和感を
感じるようになります。
これが自我疎外性です。

 

自我親和性

自我が分裂を起こさず、
すぺて固着へ総退却(退行)してしまいます

自我のすべてが無意識ですから
現実や症状に対する
苦痛や違和感も感じることはありません。
これが自我親和性です。

 

自我が分裂しても、
2つとも固着へ退却してしまった場合、

現実や症状に対する苦痛や違和感は、
まったく感じないか、 感じても相当小さな
ものに留まってしまいます。

つまり、
苦痛や違和感を感じるか感じないかは、
自我が(意識や無意識の)どの場所にあるか
の違いによって変わってくる・・・

そしてこの場合、
苦痛や違和感を感じるか否かの違いが、
自我疎外性と自我親和性の違い
と考えて頂いて良いと思います。

 

心の障害のこと(1) 神経症について

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