退行と睡眠と食事

と云っても答えは簡単で、

睡眠と食事は、
私たちの生命維持に直結しているだけに、
心の健康状態が、
とてもよく表われるからなのです。


睡眠は健康維持にも大切なものですが、
じゃあ、「眠れれば眠れるほどイイのか?」
と云えば、そういうわけでもありません。

たとえば・・・

人間はストレスなどで心身が弱ると強い睡魔に襲われます。

のように、あまり眠気が強かったり、実際に
「眠り過ぎるほど眠ってしまう」ような場合、
過度なストレスか、現実から逃避したい何か
があるのかもしれません。

また逆に・・・

眠れない、眠った気がしない・・・のは不安で緊張して交感神経が昂ぶっているせいかもしれません。

眠れなかったり、眠った気がしなければ、
不安などによる強い緊張や興奮状態が続いて
しまっている、のかもしれません。


そしてまた、
食事にも同じようなことが云えます。
食事は健康維持の為にも大切ですが、


やはりそれにも『程度』というものがあり、
食欲があり過ぎるのも
まったく「食べられない」のも
何か心に問題を抱えている可能性も
考える必要がありそうです。


※「食べること」も退行、と極楽とんぼは
公言しておりますが(その理由は、本編で。(^^ゞ)

「食べること」は退行以外の
(これも防衛機制である)『摂取(せっしゅ)』
にも深く関係しています。

摂取とは『何かを取り入れること』で、
物事を受け入れる、という意味があります。

ですから当然、「気に食わない」という
言葉のように
受け入れを拒否する行動も・・・

つまり、
何か受け入れられない現実が存在している
から拒食という食を拒む行動(症状)
に表われる。

あるいは、
受け入れられないことへの反動形成
(正反対の行動)として
過食という摂り入れ過ぎる行動に表われる
と考えることができるわけです。


ともあれ、睡眠にしても、食事にしても、
適度な量で満足できる状態が、
心にとっても一番好ましい状態
と云えますね。(^^)



 退行の、いろいろ   極楽とんぼのつぶや記 特別号(7)

このページは『無意識を知ろう♪極楽とんぼの精
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