心の膿の思春期解決がいい理由

章の冒頭で、
そんな最大級につらい時期ではありますが、
逆にその後の人生の明暗を分ける、
最大級のチャンスでもある
と書きました。

『人生の明暗を分ける』の部分に大袈裟を
お感じになられた方も多いのではないで
しょうか。(^^;

ですが、私は大真面目で書きました。
最初は『雲泥の差』でも良いかな・・と
思ったくらいです。(^^;

しかし、それくらい大きな差がありますし、
神経症にしても、問題行動などにしても、
早期に改善のチャンスがあることを、私自身の
実体験から申し上げることができます。

私の実体験を述べていると一冊の本が出来てしまう
ので(笑)詳細は省きますが、私は10歳から30歳
の前半まで酷い神経症に悩まされていました。
最後の30代での発症のとき2か月間食事が摂れず
とうとう倒れてしまったのですが、そのとき過去を
振り返りながら、思春期で何度もチャンスがあっ
たことを思い出しておりました。
その後、縁あってカウンセラーという職に就き、
クライアントさんと接する中で、やはり思春期が
大きなポイントになることを痛感する毎日です。
なんて、子どもの作文みたいになりましたが(苦笑)
以上の実体験を踏まえ話させて頂きます。


もともと神経症や問題行動などは、
『思春期特有の心の病』
と云われておりました。

最近では、時代の変化もあり、
発症などの年齢が高くなってますが、
いずれにしても発症要因は自我の弱さ、
未成熟であることは同じです。

さて、、となれば、
本編にも書きましたが、思春期で、
解決のチャンスがあるわけですから、
「取り組むべき」ですよね。

取り組むとは、もちろん自我を強く
することに他ならないわけですが、

実際には、いま自分がすべきこと、
取り組むべきことを
「先延ばしにしない」
と云うことになると思います。

その他のことは、本編コラムでも
述べさせて頂いておりますので、
ここでは割愛させて頂きます。^^ゞ


さて、話が変わりまして、

本編で
年齢を重ねるほど改善が大変になる
とも書きましたが、

たとえば、神経症の発症にしても、
思春期前後であれば、まだ親も比較的若く
経済的な心配はありませんが、

ご自身の年齢が高くなればなるほど、
親も歳をとりますから、だんだんと
フォローが難しくなりますよね。

しかも、結婚して家族がいれば・・

まあ、それはやり方次第では自我を
強くできるチャンス、克服のチャンス
かもしれませんが、実際的には、
なかなか難しいと思います。


あるいは問題行動にしても、思春期前後
であれば社会的にも「若いから」
で済ませてもらえることも多いですが、
ある程度の年齢になると、ご自身が
つらいことばかりではないでしょうか。

と、そんな物理的な理由だけでも、
チャンスがあれば早い時期に、
と思われませんか?


それ以外でも、心と云いますか、
頭の柔軟さで、かなりのハンディが
出てきます。(^^;

ご自身では分かりづらいかもしれませんが、
それはカウンセリングをしていると感じます。

頑固と云うわけではないのですが、
考え方を変える、という作業が
やはり若い人のほうが、
呑み込みが速いと云いますか、
とても柔軟です。(苦笑)

まあ、そうしたことも
「早いほうがいい」とお勧めする
理由ですが、

私個人としてお勧めする最大の理由としては、
考え方が一変します。
人生観すら変わるかもしれません。
と云う部分です。

もちろん、良い方向に・・です。

実は私自身もそうでしたが、
心を病む人は総体的に心が幼いわけです。
自我が弱いとは、そういうことですからね。

そうすると・・これは克服を体験された方
であれば分かると思いますが、
いままで自分が当然と思ってきたことが、
実はそうではなかった・・・なんてことが
たくさん出てきます。

そして「そうか・・なるほど」
ということも当然、たくさん出てきます。

もちろん
「そんなことは、どうでもいい」
と云う方にとっては、どうでもいい話かも
しれませんが、(^^;)

しかし、
この、考え方の一変、あるいは
人生観が変わる、については、体感すると
「こんなにも違うのか・・」
と、雷にでもうたれたようなショックと、
嬉しさがあると思います。
私自身で云えば、以降の生活が楽しくなりました。


さて、気がつけば、大変長くなりました。(^^;)

これは、
まとめになるかどうか分かりませんが、
私自身の体験からすると、
思春期のイライラやモンモンは、
ある意味、学校で、
それを避けずに乗り越えることは、
卒業ではないか、と思います。

「ん?ナンのこっちゃ?」ですか?(汗笑)

それは、
やはり避けては通れないものならば
いちど自分と向き合ってみるべき
なのかな・・・ということです。

具体的には、、卒業課題としては、
『甘え』ということを通して、
自分を見つめてみると良いと思います。

甘えの本当の意味を知っている人、
甘えることが上手にできる人は、
『大人』ではないでしょうか。
そういう意味でも『甘え』を考えることは、
区切りとして重要に思えます。

そしてそこで、
大人になるための区切りを
つけることが出来れば、真の意味での
思春期(子ども)卒業です。

おそらく、その先の毎日が、
充実できると思います。



少々、タイトルから逸脱した部分が多い・・
なぁ・・とも思いますが、(^^;多すぎ?
何かのヒントにして頂ければ幸いです。

私自身、神経症の症状が消えたとき、
これはある意味、
やっと思春期の卒業なのかも、
と思った記憶があります。

かなり時間が掛かりましたけどね。(苦笑)

しかし、
人生に遅いはない、ことも知りました。
反対に、
もっと早く卒業したかった、
もありますけど、(汗笑)
今となっては、すべてが良い経験だと
素直に喜んでおります。

おそらく神経症でなかったら、
精神分析学にも、森田療法にも、アドラーにも
出会ってなかったですし、

何よりこうして、こんな記事を書くことで、
みなさんとお会いすることも
なかったわけですから、
そうした意味では、神経症になって
良かったとも思っています。


今現在、おつらい思いをされている
みなさんも、必ず光のさす日が来ますので、
どうぞ信じていてください。


揺れて暴れて一人前に  思春期の揺れる心、その正体

このページは『無意識を知ろう♪極楽とんぼの精
神分析学入門』をスマートフォン対応に再編集し
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