自我と防衛機制 補足

本編をご覧頂きましたように、
自我はあらゆる防衛機制を駆使しながら、
エスを満足させるよう頑張ります。

しかし、これも本編にありますように
防衛機制は、その場を取り繕う
いわば『誤魔化し』でしかありません。

ではなぜ、そんな
『誤魔化しの、その場しのぎ』
が必要なのでしょうか?

それは、そもそも防衛機制が、
まだ未熟な自我の為のアイテムだったからです。

『自我=私』で、自我も私たちの成長とともに
いろいろな経験を積みながら成長します。

しかし、私たちの成長に時間が掛かるのと同じ
で、自我の成長にも時間が必要です。

ですが、エスの要求は待ってはくれません。
そこで「やむをえず」使われたのが防衛機制
です。

ですので、本編の防衛機制のそれぞれを見て
頂くと、その多くに「子どもっぼさ」
「子どもだまし」を感じると思います。

もちろん「その場しのぎ」という部分からして、
それは稚拙な方法手段でしかないのですが、
前述のとおり、それは未熟な自我のアイテム
だからです。

ですので、防衛機制は日常によくある話とは
云っても、本当は成人した人のアイテムでは
ないと云うこと。

もちろん「とっさ」に使われることはありま
すが、それが頻繁で日常的ともなると、
やはり、自我年齢を、実年齢に近づける
必要があるように思います。

※仮に、抑圧されたものが多く、そのため
防衛機制を使わざる得ないのだ・・としても、
自我年齢を引き上げさえすれば、抑圧に翻弄
されづらくなりますから、防衛機制の回数も
必要最低限になるはずです。

 

自我(4)防衛機制 自分を守る心の仕組み

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