防衛機制は複合的に発動される

防衛機制が複合的に混ざる例。

たとえば・・・


奥さんが旦那に浮気をされてしまった。。
それでも元気に振舞っているのだけれど、
友人や知人があまりにも慰めるので、
「本当に大丈夫。どうして慰めるの!!」
と大声で泣いてしまった。

この場合、
浮気を認めたくないという否認と、
動揺した本心見抜かれたくない反動形成
そして大声で泣き子どもに戻るという退行
まざっている、と考えることができます。

また、
次のように連鎖的に起こる場合もあります。

A課長は上司に、こっぴどく叱られてしまい
ました。彼は反論も出来ず自分の机に戻ります
が、気持ちが納まらず部下を叱ってしまいます。

そしてその言い訳として、
「あれは上司が、私を通して部下の失敗を
責めたのだ。だから自分が部下を叱るのは
当然である」
と、自分の言い分を合理化してしまいます。

しかし、よくよく考えれば管理職なのですから、
部下の失敗を叱られても不思議はなく、自分の
管理能力の無さを責められたのですから、彼の
言い分(合理化)は、間違っており、単に置き
換えによる八つ当たりをしただけ、ということ
が分かりますよね。(^^;)

あと神経症も、そうですね。。
症状を持つことで
「自分は病気なんだから、それはできるはず
がない」と物事を避けてしまうのは、自分の
中で理屈・理由を作り、自分自身を納得させ
ようとする合理化と云えるでしょう。


このように、防衛機制は、私たちの日常で
多く見ることができます。
自分では上手くやっているつもりでも、
そうしたことって他人から見れば
「ん?云ってる事と、やっている事が変だよ」
と見抜かれてしまうのですよね。(^^;)


自我(4)防衛機制 自分を守る心の仕組み

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