語彙力を高めておくことの大切さ

いま世の中では、
『中学生までに本をたくさん読みましょう』
『語彙力(ボキャブラリー)を高くしましょう』
と盛んに云われていますね。

いまは、勉強以外に読書をしなくなった、
という理由があると思いますが、
結局は、どれだけ『言葉』が、
心の成長・・・人間的成長に大切か
ということなのです。

話を聴くカウンセラーという仕事をしていて、
「つらい」と訴えるクライアントさんの多くに、
語彙力が不足していると感じるのは、
決して偶然ではないと思います。

反対に、多くの言葉が使える人たちに
共通していることは、(良くも悪くも)
自分自身に自信を持っていることです。

なぜなら言葉は『知的なツール』だからです。

仮に問題を解決するにしても、
思考するときの語彙が少なければ、
やはり問題を解決に導くプロセスも短く、
結局「あー、もういいや」と投げ出して、
つらいまま・・を選択するしかなくなります。

しかしそこに語彙が豊富にあれぱ
「しかし待てよ・・」と考え続けることが
できますよね。

何より考え続けようという気持ちも生まれます。


ちょっといまの話と重複しますが、、
たとえば、

「うるせー」「うぜえ」
しか知らない人が、
「なるほど」
の、たったひとつの言葉を知り、
使うようになっただけで、
その後の生活も雲泥の差になります。

つまり、それはどう云うことか・・・

たとえば、人に話しかけられて、
「うるせー」「うざい」だけでは
不愉快な気持ちが残るだけで、
そこで完結してしまいますよね。(^^:

しかし、云われたことに対して
「なるほど」などの言葉があれば、
そこに『思考』が生まれ、
「(なるほど)自分が悪かった・・・」
「(なるほど)しかし、それは違うでしょ」
と言葉が続き、考え続けることになります。

もちろん、その先の結果はわかりません。
しかし、『言葉を使って考え続ける』ことが
人間には大事なのです。

そしてもちろん、
そこに豊富な言葉(ボキャブラリー)があり、
それを駆使して考え続けられるなら、
自分でも驚くほどの名案だって
出てくるかもしれません。

そうすれば、『その先の結果』にしても、
「うるせー」「うぜえ」しか知らなかったとき
に比べ雲泥の差になることは、
明らかではないかと思います。


何より、言葉は、
自分の思いを伝える大切なツールですから、
言葉を大事にすること、
語彙力を高めておくことは、
自分を大切にすることなのだと思います。

上手く自分の気持ちが伝わらないことほど、
つらいことはありませんからね。(^^:(*^-^)

※本を読むことが「どうしても苦手」
であるなら『四字熟語』でもいいです。
とにかく昔から伝わる言葉を覚えて
ボキャブラリーを増やしてみてください。

初めはその言葉の意味が理解しきれなくても、
その言葉を知っていれば、頭の中では
考え続けますから、必ず後々、
何かのときに役立ってくれるはずです。(^^)


言葉と心の発達

このページは『無意識を知ろう♪極楽とんぼの精
神分析学入門』をスマートフォン対応に再編集し
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