理屈の好きな男、ホラーが好きな女

数年前に『話を聞かない男、地図が読めない女』という本がヒット・セラーになりましたね。男は同時に二つのことをするのが苦手で、女は理論的なことが苦手・・・とか、そんな内容だったと記憶してますが(違っていたらごめんなさい(^^:))、脳の構造やホルモンなどの違いから、男女には性質的な違いがあると云う本でした。

今回はそれと似たような話になるかも知れませんが、精神分析学的に見る男女の違いを少し書いてみたいと思います。


本編の第二部(性格形成)で述べましたように、通常私たちは3~4歳くらいまでは男女の差なく育ちます。
そして性(性器)に目覚める男根期になって「ボクは男の子」「わたしは女の子」と云ったぐあいに、男女を意識し始めるわけですが、そこで心理的にも男女の性質を分けるような、ちょっとした変革が起こります。

さて、それは何だと思いますか?(^^)

ヒントは、男子にあって、女子にないものです。

さぁ~、第二部、男根期の記事を思い出して、考えてみてみましょ~。(^.^)

(-_-#)/--==≡≡θ( ^^)

はい(^^;)、そうです。正解です!(^^)!ピンポン 

オチンチン・・・いや、「オチンチンを取られてしまうかも(T▽T)」の去勢不安が正解なのです。

男子の場合、この去勢不安がある為に、不安を持ちやすく、意外と臆病な面を露呈したりします。
つまり、いつも何かに怯えているようになってしまうわけですね。

反面、女子にはそうした不安がありませんから、とても現実的でアクティブ(活動的)なのです。
※女子には女子で(去勢不安とは違う種類の)オチンチンが無いことに対する不安がある・・・という説もあります。     

女子が男子よりも、精神的成長が早いのも、この違いがある為と云われています。
        

そして、女子は不安が少ないぶん、恐怖心を持ちづらい、あるいは恐怖心が薄いとも云われています。
その最たる例は、遊園地でのジェットコースター(云い方が古いですね。汗)や、ホラー映画でしょうか。

彼女たちはキャーキャー云いながらも、それらを楽しみますが、男子は青ざめて泣きそうですよね。(^^;)

それは、女子は恐怖心が薄いので、人一倍、恐怖心に憧れや好奇心が強いのかも知れません。

つまり「怖いもの見たさ」と云うのは、女子の為にあるような言葉で、常に怖さと直面している男子にしてみれば「わざわざ怖いものを見なくたって・・・(++;)」となるわけです。(苦笑)


しかし、そんな女子にも弱点があります。

はい、男子。反撃です。頑張りましょう。(^o^;なんのこっちゃ(笑)

さて、その弱点とは・・・

ここからは私の完全な持論なのですが、女子は不安が免除され現実的、活動的ですが、そのぶん、理論的に物事を考えることが不得意のような気がします。

つまり、「これがこうなって、ああなる・・・」と云ったような、小難しい考え方ですね。

男子は、いつも不安に怯えてますから(苦笑)、それを何とか克服しようとするわけです。

たとえば男子は「あれはオバケに見えるけど、オバケは理論的には存在しないはず。だから大丈夫・・・な、はず・・・( ̄~ ̄;) 」と考える。

しかし女子は「そんなもの、いるはずないでしょ~(^○^)」と、一笑してしまうような現実的な部分ですね。

と云うより、女子の現実的というのは、そうした理論的なものよりも、動物本能的なモノなのでしょうね。

おそらく、去勢不安に邪魔されなかったぶん、のびのびと本能部分を伸ばせたのだと思います。

だから、女性の直感(直勘)は鋭いわけです。(笑)

※いま動物的本能と申しましたが、女子は子どもを産む機能を持っているぶん、(子どもを産む場合)現実を優先させなければ「とても(出産という大仕事を)乗り切っていけない」「理屈なんて考えている暇はない」という(男女の機能的な)性差もあると思います。
精神的な強さ(したたかさ)の面から云っても女性に軍配が上がるのも、そんな理由がありそうです。


あれ? おかしいですよね。(^^;)そのどこが弱点なの?って感じですよね。

「理論的が弱い、それだけ?」と。(汗笑)

はい(^^;)、あ、いいえ、話はまだ、これからなのです。

実は、そうした不安があまりない(恐怖心が薄い)、と云うところが後々、災いしてしまうことがあるのです。

それは先ほど、女子の動物的本能を述べましたが、裏を返せば、それだけ自我の成長がしづらいと云うことになるわけです。

自我とは、あれこれと心の中で葛藤を抱えながら社会性を身に付けて行くもの、成長させて行くものなのですが、女子の場合(不安があまりなく)葛藤を起こしづらい為に、奔放であるぶん、自我も育ちづらいわけですね。

するとどうなるか・・・と云いますと、年齢的成長の途中で、いままで幼かった男子と、社会性という面において逆転現象が起こってきます。

つまり男子のほうがビクビクしなからも、女子より早く、現実的に社会を見ることができるようになるわけです。

そして、自我が育ちづらいわけですから、神経症に陥りやすいという問題も起こってきます。

そのむかし、神経症が女性特有の病いと云われたのは、おそらくその為なのではないかと思います。


さて、また別の側面から、男女の違いを見てみることにしましょう。

たとえば、自転車の置き方を見てみると、その性質の違いが出てきます。

そこは銀行の出入り口まえの歩道です。

歩道に自転車を置くこと自体、歩行者に迷惑をかけることなのですが、まあ、そのへんは「なるべく邪魔にならない場所に置く」という暗黙の約束で容認されているわけですが、
中には、歩道の真ん中にドデン、店の入り口にドデンと、「人の迷惑省みず」に置く人がいますね。(^-^;

そして、そういう人たちを見ていると、
それが男性の場合、一応あたりを見渡してから、
「置いて悪いか? モンクあるのか?(ーー;)」と怖い顔をしながら、置いて行ってしまいます。
そのとき目が合ったとしても、間違ってもニヤリなんて、笑ったりなんて致しません。(笑)

そして、それが女性になると、スーッときて、何のためらいもなく、(それが当たり前のように)置いて行ってしまいます。いわゆる「ずうずうしい」と云われる態度ですね。(^^:

この両者の違い、何だと思いますか?

これも私の個人的な推測なのですが、
男子の場合、一応「置いたらいけない」と、分かってるのです。
分かっているから、周囲の目が気になるわけで、「ダメだよ」と注意されないように怖い顔をして威嚇しているのだと思います。

それが女子の場合、ある意味とても現実的ですから、
「私は銀行に用事があるの。だからココに置くの。いけない?」、と云う理屈になるのかなと思います。

だから周囲の目も関係ありません。

つまり男子のほうは、罪悪感を持ちつつ、内心オドオドしながら置く。
女子のほうは、あまりルールやマナーに囚われない、良く云えば「現実重視」なわけですね。

そうした違いは、自我による社会性と云う面と、(それに似たようなことですが)
理論(法律)に強いか弱いか・・・の性差にも関係しているのかも知れません。 

※もちろん、どんな心理状態にしろ、違法なことをしてしまう人は、男女いずれも、その部分の自我が育っていないという云い方ができると思います。  


また、(クルマを運転しての)交通事故のときにも、同じような違いが出てくるような気がします。

たとえば男子の場合、悪いと知りつつ違反をするわけですが、理論的(クルマの構造や特性)についても、ある程度の自信がありますから、事故も自信過剰で漫然としたものが多く、スピード過剰などによっての大事故になることが多いように思います。

ある意味、日頃のビクビクした心の反動が、出てしまうのかも知れませんね。    

反対に女子の場合、違反も「あら?わたし悪いことした?」と云ったように罪の意識が乏しく、クルマの特性や危険性についても、あまり認識(や、自覚)がされていないことから、事故も「あ~、やっちった~(^^;)」的な、良く云えば無邪気な、小さな事故が多いように思います。

ただし、女子の場合、「怖いもの知らず」な一面が出たときには、スピードなどの無謀運転で大きな事故を起こしてしまうことも。。。

もちろん、事故は事故ですし、ときには人を死傷させるわけですから、どちらが良い悪いの問題ではないのですが、事故にも、男女の違いがあるように感じますので、述べさせて頂きました。

事故は、巻き込まれた人も、そして起こした人も不幸にしますので、気をつけたいものですね。


オマケとして・・・
ちなみに、逆ギレが多いのは圧倒的に男子です。
男子は初めから云われる理由が分かっていますから、追い込まれてしまう前に自分からキレて相手を圧倒しようとするわけです。

女子は理由を考える前に感情的に爆発してしまう事が多いみたいです。

なので男子は女子と喧嘩になると必ずこう言います。
「冷静になろう。話せば分かる」と。。


さて、やたらと長くなりました。(^^;)

もちろん、ここに書きましたことは、あくまでも一般的に「そうであろう」と思われる違いでありまして、
必ずしも「すべての人が、そうである」と云うものではありません。

そして、こうだから男子が偉い、女子が偉いというものでも、もちろんありません。

男女それぞれが、自身の性の特徴(良い面)を最大限に活かせる世の中になれば、もっと楽しく過ごせるのかも知れませんね。(*^^*)

 


このページは『神経症と精神分析学』をスマート
フォンでお楽しみ頂けるよう再編集したものです。
※文章はスマートフォンで読みやすいよう編集し
てある為、パソコン画面では読みづらい部分があ
るかもしれません。また画像はパソコン版と共用
のため、スマートフォン画面では見づらい場合が
あるかもしれません。あらかじめご了承ください。


 
カウンセリングルーム アクト