序章 はじめに

これから、精神分析学という、ひとつの学説を紹介さ
せて頂きます。 精神分析学と云うと
「心をバラバラに分解してしまう学問なのかな?(^^: 」
分析という以上は、
「心の中を透視してしまう学問なのかな?(++;)」
と、何か恐ろしく怪しい学問を想像されている方が
多いのではないでしょうか。
あるいは、そういう学問であることを(密かに)期待さ
れていたり、とか?(^^:

しかし、さにあらず(^^:・・・で、良くも悪くも期待
を裏切ってしまうかもしれませんが、
精神分析は単に、神経症治療の為に産み出された技法
(療法)でありまして、 分析という言葉も
『あなた個人の心の中を解明する』というよりは、
神経症の原因を知る為に
「心の構造を(分析的に)調べあげたもの」
と考えて頂いたほうが良いと思います。

つまり、心の深層(無意識)を解明し、その中にある
神経症の原因を突き止めることで、治療に役立てよう
としたものが精神分析であり、それを心理学として
体系化したものが精神分析学と云うわけです。

時代の流れから昨今では神経症治療としての精神分析
そのものは、ほとんど行われなくなりましたが、精神
分析から派生した技術や考え方は、精神療法のみなら
ず多くの分野で活かされています。


現代は科学の進歩により、
「科学的に実証されたものこそ真実である」
という風潮があります。しかし、こと人の心に関して
は、『枠(わく)』にあてはめて立証することが難しい
分野で、そうした意味ではこの精神分析学も時代に
マッチしない非科学的な学問と云えるかもしれません。

しかし、そもそも人間も自然界に生きる動物ですから、
いまだにすべてが解明されていない自然界の現象と
同じと考えれば、なんら不思議もありません。

枠にはまらない非科学的な心だからこそ、科学では
生み出せない発想や創造もできるのですよね。


さて、これからお読み頂く精神分析学の話は、そうし
た現代の科学社会から、ちょっと距離を置いた学問で
すから、一般常識で考えようとすると、かえって混乱
するかもしれません。(^^:

しかし、それを『非日常』と考えて楽しむつもりで
読んで頂けば、いろいろな発見があると思います。

そしてその非日常の世界は、みなさんが誰しも持って
いる『心のこと』ですので、もしかしたら今までの
日常とは違う生活がスタートできるかもしれません。


ともあれ、人の心は普遍的(パターン化された)部分を
持ちながら『みな同じではない』という特殊なもの
ですから、人間関係や、心の病を理解し、より良い
営み(生活)を送るうえでも、この精神分析学という
心理学は、とても有用だと確信しております。


そして、この『神経症と精神分析学』も、一人でも
多くのみなさまに活用して頂けるよう、できる限り
「分かりやすさ」に心掛けて編集いたしました。

ですので逆に「物足りなさ」をお感じになる場合も
あると思いますが、ここを『精神分析学の入り口』
として利用して頂けたら幸いです。



◇筆者挨拶にかえて
筆者にとっての精神分析学

本日は神経症と精神分析学へお立ち寄り頂き
誠にありがとうございます。

私が精神分析学と出会って25年、四半世紀が過ぎ
ようとしています。月日って早いですね。(汗笑)
きっかけは「神経症についてを知りたかったから」
なのですが、学ぶうち、それとは違う興味が湧いて
きたのを、昨日のことのように覚えています。

フロイド自身が書いた書籍には、何か小説・・いや、
文学の匂い(香りではなく匂いです。笑)が感じられ
読むうちに引き込まれて行きました。
フロイド自身、詩人であり劇作家などでもある
ゲーテに傾倒していましたので『文学の匂い』も
その影響かもしれませんね。
筆者自身、文学とは無縁の人間でしたが、何となく
文学に浸っている気分になったのを覚えてます。

ともあれ、当時は、
森田療法と、アドラー心理学(当時、個人心理学)を
学んでいた時期でしたので、おそらく精神分析学に
文学要素がなかったら、テキトーに調べて、
「あ、そうなのね」で終わっていたと思いますし、
まして「全集を読もう」なんて気にもならなかった
と思います。

例えるなら、
森田療法とアドラー心理学は、実用書として、
通勤の合間にバスや電車の中で読み、
精神分析学は、夜、コーヒーを飲みながらゆっくり
楽しむ・・そんな読み分けができたわけです。

さて、そんな理由もあり、これからお読み頂く記事
にも・・文学はムリでも(笑)、もしかしたら『物語調』
くらいはをお感じ頂けるかもしれません。
フロイドの精神分析学自体、ストーリー性がある
と筆者自身、勝手に思い込んでおりますので、
そんな読み方をして頂けたら嬉しく存じます。


2006.6.14
2015.8 再編集

   


【この先の記事について】

精神分析学には、盛りだくさんの内容がありますが 、
この『神経症と精神分析学』ではとくに、 神経症と
関係の深い心の発達段階と性格形成についてと、
神経症のメカニズムなどの神経症関連記事がメインと
なりますが、子育てに役立つ情報も多く盛り込みまし
たので、併せてご活用頂けたら幸いです。

◆第一部、無意識を中心にした心の構造について、
を簡単にまとめてみました。 心の深層(無意識)を
知るヒントにして頂けたら思います。

◆第二部、性格形成について、を書きました。
あなたの心のルーツ探究と、子育てのヒントにして
頂けたらと思います。

◆第三部、神経症のメカニズムについて、を書きま
した。 神経症を理解するヒントにして頂けたらと
思います。

◆そして第四部では、本編で書き漏らしたことや、
精神分析学にまつわる記事などを掲載してあります。


※尚、当サイトの森田療法記事では神経質症という
呼称を使用しておりますが、この精神分析学の記事
では、神経症と呼ぶことにさせて頂きます。


  参考文献


 


このコンテンツは2006年に作成され2015年に再編集
したものです。

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