神経症のメカニズム(1)リビドー

神経症にも、さまざまな症状がありますが、どの神経症も基本的なメカニズムは同じです。
そこで神経症に関わる3つの要素(ポイント)の話から始めたいと思います。

まず1つ目のポイントはリビドーです。

第一部にも書きましたように、リビドーは、心と身体に流れるエネルギーのことで、私たちは このリビドーによって、感じたり、身体を動かしたりの生命活動(生活)をしているわけです。

つまり私たちが生存できるのも、リビドーのお陰なのです・・・が、このリビドーの多く(すべて、という説もあります)は、あの快楽原則のエスの支配下にあります。
ですから、実際私たちの行動は、ちょっと油断すると、全部が無意識的なワガママし放題になってしまいます。(^^;)

しかしそれでは「マズイだろう」、ということで自我が登場し、エスから出るエネルギー(リビドー)を、思考でコントロールしながら、人間生活を営んでいるわけです。

と、ここまでが第一部での話の、おさらいです。


さて、リビドーはエスの分身(支配下)として、私たちの生きるエネルギーになってくれるわけですが、
同時に、嬉しい、悲しい、このやろう~(憎い)などの感情や、それらを記憶する『倉庫』のようなものでもあります。

つまり、嬉しい、悲しいと、喜んだり泣いたりするエネルギーもリビドーの役割りなら、それを覚えているのも、リビドーで、リビドーが多いほど、喜びや悲しみが大きい。
そしてリビドーが多いほど、記憶される可能性も大きい、ことを意味しています。

たとえば同じ憎さでも、「ちょっと憎い」と「かなり憎い」があると思いますが、それは、「憎い」と思うリビドーの量の違い。
憎いと思うリビドーが多いほど、憎さも『2倍、3倍』と増える・・・
とっても単純で分かりやすい原理ですよね。(笑)


また、このリビドーは性格や神経症にも関わってきます。
それはどういう意味かを簡単に云いますと、
嬉しい、悲しいなどの『快・不快』の感情は、
同時に「好き」「嫌い」の嗜好を生みます。

そしてそれは、また同時に
「また、やりたい」「もう、やりたくない」の
こだわり(執着)に繋がります。

人間、何かに執着すると、それに対して多く意識が向うようになる。
そうなると日常の行動も、当然それを意識したパターンとなるわけで、そうしたひとつの行動パターンが、その人の性格というわけです。

そして、そうした感情を生み出すエネルギーがリビドーであり、特定の場所に集まったリビドーがこだわり(執着)をつくることを考えれば、性格の大元、総本山は、やはりリビドーなのです。

そしてさらに、神経症は過去への強い執着が、発症の要因要素。
つまりこれも、当然、(特定の場所に集まり)執着をつくるリビドーが絡んでいると云えるわけです。

この続きは次の章で。^^ゞ



これは余談ですが・・・
リビドーが集まった場所に、ひとつのこだわりができる。
そしてこだわりには執着の他に『関心』や『興味』があります。

ですので良い方向に出れば、学業や仕事への深い関心と向上。
あるいは興味=趣味で、それが強く出た形が『オタク(マニア)』です。

もっとも、その良い方向にしても、あまり強く出過ぎてしまうと、周囲の理解が得られなくなったり・・・と大変なわけで、やっぱりリビドーの量も、「ほどほど」が良いのかも知れませんね。(^^;) 

 

    

 

このコンテンツは2006年に作成され2015年に再編集
したものです。

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