治るって、なんぞや?

A、なんだか座談会みたいになって来ちゃった
  けど(笑)、そうすると結論的には、治る・・
  いや、良くなるには、どうすればいいんだろう?

僕、 うん、そうだなぁ。やっぱり
  『それは、それとする』かな。^^;

A、 なんじゃ、そりゃ。(^^;)
   やっぱり、そこなの?(笑)

僕、 だって、そう云うしかないんだよ。
   結局『心のこと』だから、『切った貼った』
   じゃ、どうにもならんし、どうにかなっても、
   むしろ困ることだし。

A、 むしろ困る? 良くなるのに困るの?

僕、 いや、そうじゃなくね(笑)、神経質症のこと
   だけ、気にならなくなる心って、無理だろ。
   それじゃ、『お金のことは心配しないで、
   メシだけは満腹に食いたい』というのと同じ
   で、虫が良すぎると思わん?

    神経質症だけを切り離すってことは、無理な
    ことだし、もし意図的に、神経質症を感じ
    なくすることが出来たら、それは、それ
    以外の感情や気持ちも無い、ロボットに
    なる・・・ってことだろ。むしろ、そっち
    の方が『病的』だと思わんかってこと。

A、 ま、まあな。^^;

僕、 たとえばよく、人には良く思われたいけど、
   人の前で緊張したくない・・・って云う話が
   あるよね。

A、 うん。

僕、 それって、矛盾してるでしょ?
   その人に好かれたいなら、それなりに気を
   使わないといけないし、だらしないことも
   出来ない。緊張してるからこそ、好かれる
   ようにも振る舞える。

A、 まあ、、そうだね。

僕、 それを『緊張はしたくないけど、好かれたい』
   だと、そりゃ、悩むわさ。そういう矛盾と、
   不毛な葛藤と努力が、神経質症なんだよ。

A、 なるほど・・・。


A、 じゃあ、結論として、お前的には
   『神経質症は、治らん』と。

僕、 いや、そうは云ってない。
   ・・・くどいようだけど、『治る、治らん』
   違うぞ。(-_-;)(苦笑)

A、 あっ。^^;

僕、 『良くならない』じゃなくって、無理して
   『良くなろう』という努力は必要は無いって
    ことさ。
    その人には、『いろいろ細かなことに気が
    つける』という神経質の長所がある。

A、 うん、長所、そうだね。

僕、 それを『緊張したらいけない』という『内向き』
   な考え方に囚われるのではなく、緊張して
    も良いから、人に好かれるように頑張ろう
    と『外向き』にしたら、それで良い。

A、 うん、うん。

僕、 そうすれば、過剰に『緊張すること』を意識
   する必要もなくなるし、もっと神経質の良さ
   が発揮できるだろ?

A  だね。


僕、 ただね。

A、 まだあるの?^^;

僕、 大事なことがある。
   お前も同業(心理屋)だから、わかるだろう
   けど、いま云った話が、全部、意識されての
   ことでは、ダメってことさ。

A、 ああ、なるほど。それが自然に、ほんと
   無意識にならないと・・・ってことね。

僕、 うん、そういうこと。
   この辺が、『心のこと』だけに、思った時点
   で『意識されている』から、難しいのさ。
   だから、『それは、それとして、やるべき
   ことを・・・』なんだよ。^^;

A、  納得致しました。
    先生、本日はお忙しいところ、どうも 
    ありがとうございました。m(_ _)m(笑)

僕、 いえいえ、どう致しまして。アホ。^^;(笑)




※ちょっと解りづらかったかもしれませんが、結局、
神経質症を克服する努力はいらない。
それよりも、神経質性格の長所を伸ばすことが結果的
に『良くなること』に繋がるという話でした。


  会話集① おわり


会話集②もあります。^^ゞ


 




・当記事は1998年に執筆者のプライベートサイト
に掲載したものです。
尚、時間経過により陳腐化した箇所のみ加筆、修正し
ました。また文章はスマートフォンで読みやすいよう
編集してある為、パソコン画面では読みづらい部分が
あるかもしれません。あらかじめご了承ください。


 
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