神経質な方お断りします

数年前からインターネットオークションなるもので、
買い物をするようになりました。

と云っても、三千円未満の本やCDばかりですけどね。

あまり高額になると「騙されたらいやだぁ」という
不安のほうが先になって、どうしても買う気になれ
ません。やっぱり神経質なんですね。(笑)


さて、そのネットオークションで絶対のように見かけ
る文言に『神経質な方はお断りします』というのが
ありますね。

何故だか、ドキッとします。(笑)

それに「高額だし、どうしよう」と迷っている僕に
「オマエに売る気はないよ。あっちへ行きな!」
と云っているような気がして、非常に気分が悪い。

まあ、そんな文言にドキッとしたり、気分を害するん
だから、やっぱり神経質なんですね、僕は。(笑)


でもよくよく考えると、どんな値段であっても
買う以上は「それが金額に見合った品物であるか」
を見定めるのは当然なことで、品物に神経質である
ことは、ある意味当たり前だし、必要なことなんです
よね。

それを「神経質な眼で品物をジロジロみるな」って
ことは、やっぱり売る側に 何かうしろめたさがある
んじゃないか、と勘ぐってしまうあたりも、やっぱり
神経質の発想なのかなぁ。(笑)

もちろん、売る側にしてみれば、
「この傷はなんですか?」「このシミはなんですか?」
なんて根掘り葉掘り云ってくるような客よりは、
黙ってお金を払ってくれる客のほうがラクチンなのは
わかるし、僕が売る側でも「いい加減にしろよ」と
思うかも知れないけれど(苦笑)、商売をしようって
以上は、そんな面倒も賃金なんだから辛抱しないとね。


なんて、なんだかわからないコラムになっちゃいまし
たけど(汗笑)、

僕はべつに好んで神経質でありたいわけではなく、
良い品を適正な価格で、気持ち良く買いたいだけで、
その結果が神経質なら、それはそれで結構な話じゃな
いかと思うわけです。

だから今日も『神経質お断り』の文言にドキッとしな
がらも「神経質の何が悪い」と毒づきながら、パソコ
ン画面を穴があくほど見つめるのでありました。(笑) 

 



・当記事は1998年に執筆者のプライベートサイト
に掲載したものです。
尚、時間経過により陳腐化した箇所のみ加筆、修正し
ました。また文章はスマートフォンで読みやすいよう
編集してある為、パソコン画面では読みづらい部分が
あるかもしれません。あらかじめご了承ください。


 
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