神経質症は遺伝なのか?

よく「神経質症は遺伝なのか?」と心配する声を耳に
します。

最近、神経質症の原因を『脳内の伝達物質(セロトニ
ン)の分泌異常』という学説が出てきましたので、
遺伝の不安もなおさらですね。僕は医学分野のことは
門外漢なので、これを心理学的に考えてみたいと思い
ます。


神経質の親に育てられた子供は、神経質になる。

これは心理学・・・いや行動学的なのかな・・・では
Yesです。 

何故Yesかと云えば、人間は行動を「模倣」で学び
ます。つまり真似ですネ。

親が物事に神経質に動けば、当然それを観て真似る
子供の行動も神経質っぽくなる。

ただし、行動が同じでも中身(性質)まで同じなのかは
一概には断定できません。
つまり、同じ行動と云っても、その行動が神経質とい
う性質による行動なのか、別の意味(理由)なのかは
「わからない」し、云い切れないと云うことです。(^^: 


しかし模倣も含めて一緒に生活していれば『似る』
ことだけは間違いありません。

裏付けですか? そうですね・・・

最近また中国残留孤児のみなさんが、日本に肉親探し
に来られてますね。

彼らは日本人です。

でも言葉はともかく顔つきはどうでしょう。
身のこなし方はどうでしょう。 

テレビで観てますと、云われなければ「中国の人でし
ょ」と、疑う余地もないほど中国人に見えるのではな
いでしょうか。

そうなのです。
意味は違いますが「産みの親より、育ての親」に、
似てしまうのです。

もちろんDNAなどを調べれば、日本人なのです。
しかし長い期間を中国で過ごした彼らの顔や、身のこ
なしは中国人だと思います。

それは生活文化、食文化などの環境で変わるのです。

たとえば合理的な生活文化の中で育ては、考え方も
合理的になるし、
固いものを好む国であれば、顎が発達します。顎の
カタチは顔を大きく変化させます。

つまり環境に対する「順応、進化」ですネ。

かなり話が逸れましたけど^^;、
おそらく彼らは(日本人の)肉親とは、思考や行動も
違うはずです。

それぐらい観て育つ人間の模倣は、凄いものです。


もし、自分や配偶者が神経症だからと似ることが心配
なら、意識的に「おおまか」な面を出してみては如何
でしょうか? 

それは子育ての為というよりも、自分自身を神経質の
自縛から解放することにも繋がります。

ちなみに僕が神経症的、カミサンにも多少の対人不安
がありますけど、ウチの子は、まあボョ~ンとした(
笑)、マイペースな今どきの子です。
若干の臆病さはありますけど、それぐらいは無いと、
かえって困りますからネ。
なんにしても子育ては、多少手抜きぐらいが、ヨロシ
イようです。(^^)


あ、これで終わってしまってはダメですね。
タイトルは、神経質症は遺伝なのか?でした。滝汗

これは僕の考えですが、まず結論から云えば
「絶対そうとは云えない」です。

仮に、神経質な性格が丸写しのように同じでも、
神経質症になるかどうかは別の話です。


そして遺伝子的なことを云うとしても、神経質症は
遺伝子とは関係のない『心因性』の障害です。

つまり家系的に心臓が弱い、肝臓が弱いなどの『器質
的な疾患』とは違い、神経質症はあくまで心の状態に
よって起こることなので、遺伝子とは切り離して考え
たほうが良いと思います。

仮に百歩譲って、家系的に『脳内の伝達物質が機能し
づらい遺伝子』や『心が弱い遺伝子』があったとしても、

神経質症のメカニズムは環境因子の影響のほうが大き
いので、遺伝子を心配するより、生育環境を整えてあ
げることのほうが大事なのです。


 




・当記事は1998年に執筆者のプライベートサイト
に掲載したものです。
尚、時間経過により陳腐化した箇所のみ加筆、修正し
ました。また文章はスマートフォンで読みやすいよう
編集してある為、パソコン画面では読みづらい部分が
あるかもしれません。あらかじめご了承ください。


 
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