赤ちゃんは、なんでも分かっています

さて、
いよいよ待ちに待った、赤ちゃんとのご対面です。
お母さんは産みの苦しみのあと、
そしてお父さんは・・・(^^:
無事に生まれてきてくれた喜びとともに、その対面を
果たすわけですが、私はその赤黒い顔をみて
「なるほど、だから赤ちゃんと云うのか」
と、もちろん産んでくれた嫁さんに感謝しながらも
『赤ちゃん』という呼び名の由来のほうに、強く関心
が向いていたような、そうでなかったような・・・・
・・(^^:それは私の話です。汗笑

精神分析学では、生まれたばかりの赤ちゃんは、
まだ無意識の中・・・
つまり、オギャと泣いてはいても、心は現実にはなく、
夢をみているような状態であると云われています。
(以後、その状態は数か月続きます)


と云うことは、いくら
「おーい、とーちゃんだよー」
と呼び掛けても、その声を彼らは、遠い現実のように
聞いているわけですよね。

そもそも「とーちゃんって、なんだ?」って思って
いるのかも。(悲笑)


しかし、さにあらず・・・実は、
どうやら彼らは、とーちゃん、かーちゃんの存在を
生まれてすぐでも分かっています。

いや、分かっているらしい・・・のです。


もちろん、とーちゃん、かーちゃんという言葉はまだ
知りませんし、どういう関係であるかなんて戸籍的な
ことも知る由もありません。

ですが
「この人たちが、どうやら自分に一番近い人たち」
ということは、感じているらしいのです。


母親とは、すでに十月十日の長い付き合いがあります
から、肌で感じる繋がりがありそうだ・・・というの
は理解できますが、
父親なんて(←この「なんて」にちょっとヒガミが入ってます。)
ちょっと協力したたげなのに
「どうして分かるんだろ」
って、ちょっと不思議な感じがしますよね。

赤ちゃん稼業も気をつかって大変?(笑)


一説によると、それは私のようなヒガミっぽい父親を
イジケさせない為だという話があります。

つまり、かーちゃんだけ知っていると、父親がイジケ
て自分のことを嫌いになってしまうのではないか、
それでは困るというので・・・

まあ、ウソかマコトかは定かではありませんけどね。(^^:


ただ、まんざら嘘ではない・・・と云いますか、
たとえ無意識の中、夢の中であっても、赤ちゃんは
何でも感じている・・・というのは本当の話です。

おそらく父親の存在を知っているのは、お腹の中に
いるときに、母親の声と一緒に、父親の声も聞こえて
いたので、声と気配を覚えていてくれたのかも知れま
せんね。^^ゞ


赤ちゃんは、なんでも分かっています。
前の章にも書きましたけど、赤ちゃんの心はすでに
胎内にいるときからありますから、
「どーせ、何もわかるまい」
などと思っていると、のちのち、とんでもないことに
なってしまいますのでご用心です。

なので、むしろ
「この子は、なんでも知っているんだ」
という気持ちで接してあげることが大事だと思います。


乳幼児期の赤ちゃんは、まだ意識の世界に目覚めてお
らず、そのほとんどを夢(無意識)の世界で過ごしている、
と云われています。

心の中の自我(自分を感じる部分)がまだ未発達で、
何かをハッキリと意識することができないのです。


ほとんど夢(無意識)の世界・・・

そんなふう云われても、なんだか実感が持ちづらい
ですよね。(^^:

たとえばそれは、私たちが寝ぼけたり、酒に酔ったり

したときの夢見ごこち、現実感のなさと同じ、と考え

てください。

赤ちゃんは、そんな現実感のない「ぼんやり」

とした状態で毎日を過ごしているわけです。

心の成長に従って、少しずつ意識されるようになり

ますが、物事がしっかり自覚できるようになるのは、

(物心がつく)3歳前後ではないかと云われています。

  関連リンク 三つ子の魂百まで

ですが、いくらぼんやりしているとはいっても、前章
の胎児同様に、心はちゃんとあるので、険悪な話や
雰囲気は禁物。ちゃんと分かっています(^^:

心は備わっていますから、
「どうせ、まだ小さいし、何もわからないだろう」
と、赤ちゃんの前で、なんでもかんでも話したり、


良くない深刻な雰囲気に巻き込んでしまうと、余計な
不安を感じさせてしまうことになり、その後の生育に
良い影響を与えません。

たとえば、
「また給料が下がっちゃったね。この子を育てて行け
るかしら・・・」なんて話をしていると、たとえそれ
が単なる愚痴や冗談であっても、赤ちゃんは自分自身
の存在が
「危ないのではないか」
「自分は邪魔なのかな・・・」
と不安になるわけです。赤ちゃんはデリケートで、
傷つきやすいので、十分注意が必要です

もちろん親としては、そんな話をしながらも、
「まあ、なんとかなる」
と云うことが前提で話しているわけですが、

世の中の情勢も、生活の実態もわからない赤ちゃん
にとっては、「余も末」な、地獄のような話に感じ
で傷ついてしまうのです。

それは大人でもそうですよね。
自分が知っていることなら、少し深刻な話でも
「うんうん、まあね」
くらいの調子で聞いていられますが、まったく知らな
い世界の話や、初耳だったりすると、
「えっ?! そうなんだ・・・(++;)そりゃ大変だ」
と、ショックや不安を感じてしまいますよね。(^^:


赤ちゃんも同じです。
いや、それ以上にデリケートで、傷つきやすいもの。

もし赤ちゃんが不安そうにしていたら、すぐにフォロ
ーしてあげてくださいね。

もちろん、だからと云って『腫れものに触る』ように
怖がる必要はありません。(^^:

自分がされたら「嫌だな」と思うことを、赤ちゃんに
もしないこと。それだけです。

あとは、たくさん、いとおしんであげてください。(^^)  


できれば、赤ちゃんの前で深刻な話をしたりするだけ
ではなく、思ったり感じたりすることもやめて頂きた
いくらいなのですが、私たちも人間で気持ちはコント
ロールはできませんから、それは無理、、ですよね。
(^^:

なので、そんなことを思ってしまったり、あるいは、
赤ちゃんが泣きだしたり、不安そうな顔をしていたら、
抱きしめて、
「大丈夫、大丈夫。(必ず守ってあげるからね)」
と、心からつぶやいてあげてください。

きっと、赤ちゃんには伝わるはずです。


母性や父性は、もともと備わっているものではありま
せんし、自然に湧き出てくるものでもありません。

それは、赤ちゃんとの触れ合いや、赤ちゃんを思う
気持ちから、だんだんと高まってくるものです。



ですので、たくさん手足や身体に触れてあげたり、
たくさん赤ちゃんのことを思ってあげてください。


それでも、もし、赤ちゃんのことが、
「どうしても好きになれない」
「憎らしくさえ思ってしまう」
という場合でも、投げやりになったり、
ご自分を責めたりなさらないでください。

それは、あなたと赤ちゃんとの問題ではなく、
あなた自身の心の問題で、そうなることが
あるからです。


そうしたときには、一人で悩まずに必ず誰か信頼でき
る人に、その気持ちを打ち明けてみてください。

話をするだけでも落ち着きますし、
必ず良い方法も見つかるはずです。(^.^)  


 


 

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