子どもの心に寄り添う はじめに

これから書きます子育ては、あくまでも
「そうであれば」の理想です。

ですので、「自分の子育ては、それとは程遠い」
「自分には、どうしても出来そうにない」
と云う場合でも、くれぐれも落胆したり、
ご自分をお責めにならないでください。

と、これから子育ての話を書こうと云うのに、いきな
り上手く行かないことが前提のような話で恐縮ですが 、
本書を書くにあたって、まずこの話を、どうしてもし
なければならないと思いました。

つまりそれだけ、子育てに悩まれたり行き詰まったり
している親御さんが多いか、と云うことです。
おそらくこのページにお越し頂いたみなさまも 何か
しら子育てに迷いや、悩みをお持ちなのではないでし
ょうか。


「子どもなんて、ご飯を食べさせておけば勝手に育つ
もんだ」と思っていても、実際に子どもを育てること
ほど、大変で困難な一大事業は 他にないのではない
かとさえ思います。

乱暴な云い方をすれば、ご飯を食べさせ、学校へ通わ
せるだけなら、ある程度の時間とお金さえあれば、あ
る意味、誰にでも機械的にできるこですが、子育てに
は愛情を超えた忍耐と、どんなことにも対応して行く
労力が必要ですから、それだけでも、もう大変なエネ
ルギーですからね。

しかし私が、
「一大事業ですから、できなくても落胆しないで」
と、いきなりこんな話を書かせて頂く理由は他にも
あります。
と云うより、むしろそちらのほうがメインです。

子育ての技術(?)に関しては、私のような父親よりも 、
みなさんのほうが遥かにお詳しいでしょうし、素晴ら
しい専門書もたくさんありますから、具体的な技術
(?)に関しては、そちらにお任せするとして、私は
精神分析学という観点から、みなさんの子育ての応援
をさせて頂きたいと思っています。


さて、話が横道に逸れました。

その他の理由ですが・・・

子育てはそうした目に見える労力以上に、もっと凄い
(困難と向き合う)感情面でのエネルギーが必要な場合
があるからです。

もしかしたら、ある意味、
その困難がクリアできたら
「あとは、そんなに難しくはない」
と云っても過言ではないかも知れません。

では、
その困難なこととは、いったい何でしょうか?

それは・・・
子どもというのは、血を分けた自分たちの分身であり、
自分のコピーのように自分の幼少期をなぞりながら
育って行きます。

すごく当たり前のことですよね。

しかし、でもこの変哲もない、当たり前の話の中に、
一大事業と申し上げた子育ての難しさと、なかなか
思うように上手く行かない理由が隠されています。

それは、親となった自分自身の生育歴の問題
つまり、(子育てをするに当たっての)自分自身の心
と葛藤するエネルギーです。


人間誰しも辿ってきた軌跡(人生の歴史)を持っていて 、
その軌跡の中で体験してきた様々な『思い』が、現在
の自分を形成しています。
つまり、感じ方や考え方がそれぞれ違うのは、そうし
た軌跡の違いがあるからです。

そしてそんな現在の自分に一番影響を与えているのが
幼少期であると云われています。

ですので幼少期にネガティブなイメージしか持てて
いない人にとっては・・・

子育ては、そんな幼少期の自分と、目の前の子どもの
姿がオーバーラップ(重なっりあって)されながらの
毎日になります。

そうなると人間は、無意識の中で、
いろいろな幻(まぼろし)を見たりします。

自分が辛かったこと。

自分が果たせなかったこと。

自分にはなくて、この子にはあること・・・

するとそこに、悔しさや、嫉妬などのネガティブな
自分が映し出されてしまい、ついつい子どもに、つら
く当たってみたり、無理じいをしてしまったりしてし
まうことが現実的にあります。

もちろん、それらは無意識の中で起こっていること
ですから、自分自身でも気づくことはありません。

しかし、なんとなく(漠然と子育てが)つらくなってし
まったり、なんとなくネガティブな感情に包まれて
しまったり・・・そしてそれが、子どもに対して、
行動に表れてしまい、強い自己嫌悪に襲われてしま
うことがあります。


一番つらいのは、自分自身でも、その理由が分からな
いことですよね。

ですので、もしそうしたケースの場合、もしかしたら、
それは自分自身の心の問題で起こっているのかも
しれませんよ・・・と(参考までにでも)お知らせした
いと思う次第です。


※『自分自身の心の問題』というのは、自分自身でも
意識できない心の中(無意識)に抑圧された怒りや憎し
みなどの感情を意味します。本書でも折に触れ話させ
て頂きますが、この話の根拠となる詳しい説明は、当
サイトの別記事『神経症と精神分析学』
『無意識を知ろう♪』にも載せておりますので、
もし宜しければご参照ください。
   


上記したことは、たとえばの話ですが、決して特別
な話ではありません。大なり小なり、誰の心の中に
もあることです。

もちろん、お子さんにとってはたった一度の掛けがい
のないスタートであり、幼少期ですから、何事もなく
子育てが終えられるのが一番なのですが、もし万が一
にも「あれっ?」という違和感を感じたときには、
上記のことや、これからお読み頂く記事のことを
思い出して頂けたらと思います。

人間には過去がありますが、現在や未来を変えて行く
力も持っています。ですので、行き詰まりの原因が何
となくわかったら、ご自分を責めることなく、そして
「だからきっとダメ」ではなく、「だからこそガンバ
ルぞ」の力に換えて頂けたらの思いを込めて、これか
ら先の記事を書かせて頂きました。

もちろん、そうしたケースに限らず、精神分析学や
アドラー心理学などの心理面から、子育てのヒントに
して頂けるような事柄を記事にしておりますので、
少しでも皆さまの子育ての参考にして頂けたなら、
これほど幸せなことはありません。



 


このコンテンツは1998年に作成され2015年に再編集
したものです。

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