コラム(3) 『好きも嫌いもない』の習慣化のすゝめ

変なタイトルですよね。(^^:
その名の由来(?笑)は、最初に説明するより、
記事をお読み頂いたほうが良いと思います。(^^:


さて、
「イヤだったら、やらなくていい」
これは一見、子どもにとても理解のある親ですが、
はてさて、子どもの将来まで見据えてみると、
それはとても疑わしいものになります。

なぜなら、人間、好きなことだけやって生きられ
ませんからね。
と云うより、好き嫌いに関わらず、
「やらねばならぬことが、たくさんある」
わけですから、
「イヤだったら、やらなくていい」
では、いずれ通用しなくなります。(^^:


しかし、子どもは、そんな教え方をされれば
「じゃあ、いいんだ」
と、本当に、嫌なことは避け、好きなことだけで
過ごしてしまいます。
そしてそれが習慣化されて・・・(^^:


私は、この話題を考えるたび、
自分が子どもだった頃の、ある光景が浮かびます。
ある年代以上の方であればご記憶があると思いますが、

給食で、どうしても好き嫌いで食べられない子がいる
と、その子はお昼休みも、午後の授業が始まっても
給食を食べ終えるまで食器を目の前にしていました。
下手をすると放課後の掃除の時間まで・・・
いわゆる『居残り給食』ですね。(^^:

私は、そのときのことを良く思い出します。

もちろん、食物アレルギーの問題もありますし、
そうした居残り給食のような、ある意味での『罰』に
対する是非も賛否もあると思いますし、私自身、
「あまり好ましくない」と考えています。

ですが、「あまり・・」と書いたのは、そのすべてが
マイナスとは思えないからです。

実際、私はその居残り給食で、
「人間、好きなものだけ食べて生きては行けない」
と云うことを学んだように思います。

もちろん、好きになれないものもあります。
でも、それを飲み込んででも、通過しなければ
ならないときもある・・・と云うことを。


さて、
これから子育てをされる みなさんには、
このことを、ぜひお勧めしたいと思いました。

もし、子どもの頃から、
「好きも嫌いもなく」
の習慣が身につけられたなら、
それは心の幅を育むことにもなる、と私は思います。

つまり「選り好みをしない」で行動ができるわけ
ですから、それだけ選択肢も増えます。
そして、より多くの経験を積むことができます。

もちろん、
「嫌いなものは相変わらず嫌い」で良いですし
それは当たり前のことです。
むしろ、それで
「嫌いなことでも(必要なら)できる」
ようになれば、それは大きな自信にもなります。

そして物事に対しての「受け入れ」も、
好き嫌いに関わらず、できるようになるはずです。


ただし、嫌いなものを「無理強い」をするのは
違います。先ほども述べましたが、
「嫌いなものは、嫌い」で良いのです。

ただ、そのとき「じゃあ、何がイヤなんだろうね」
という話と、「どうしたらいいと思う?」
と、本人に訊きながら、いろいろと話し合いを
してみてください。

そうすることによって、子どもたちはきっと、
自分が好きじゃないものとの向き合い方
自分なりの知恵で、答えを出せるはずです。

もちろん、すぐに答えの出るものばかりでは
ないと思いますが、そうやって考えること自体が
彼らの心の幅を広げてくれるはずです。


人間ですから、必ず好き嫌い、得手不得手があります。
しかしそれを、避けて通るだけの人生と、
それなりに受け止めて歩んでいける人生と・・

みなさんはこの話、どう思われますか。

 

 

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