子育てで一番大事なことは何か?
ひとつだけあげてと云われたら、迷わず私は
「支配しないこと」と答えます。
おそらくこれが、これから書こうとしている記事の
すべてに優先するであろう、最も重要な要素だと
思います。
しかし、私たち親は、子どもが自分とは別の人間なの
だとどんなに頭で理解しているつもりでも、なかなか
支配をやめることが難しい・・・
それどころか、それが支配だという自覚のないまま、
「あなたの為だ」と叱ってみたり、誘導してしまう
ことが、日常の中で当たり前のように行われてしま
っているような気がします。
それが、本当に子どもを思ってのことなのか。
私自身も、何回この自問を繰り返したことでしょう。
そしていつも、反省します。
結局それは、子どもを自分の思い通りにしたいだけ
・・・ではないか、と。
では具体的に、どうした行為を支配というのか。
どうしてその行為が良くないのか・・・・は、
ここではとても書ききれませんので、
この先の記事で少しずつ説明させて頂きます。
つまりそれほど子育てと支配は、良くない意味で密接
な関係にあり、よほど注意していないと日常的に行わ
れてしまうものであり、
子どもの成長を歪めてしまう元凶でもありますので、
まず一番先に書かせて頂きました。
あ、そうそう・・この章のタイトルは子育ての基本
でしたね。(^^:
それは、この支配の話を第一に踏まえて、
親と子は人間と人間、対等の付き合い。
と申し上げておきます。
親にとっては、たしかに「うちの子」、「私の子」
であることは間違いないのですが、その気持ちが
エスカレートしてしまうと、
本当に自分のペットか持ち物のような(所有物的な)
「私の子ども」になってしまいがちなのが親子関係で
すから、(親と子)お互いの為にも、常に
「自分と子どもは、別々の人間なんだ」 と、
親が強く自覚(意識)しておく必要があると思います。
とくに母親の場合、自分のお腹から出てきた分身と
云う意味では、父親とはまた違う感情があって、
「別々の存在」として考えるのは少し大変かも知れま
せんね。これからの章で、そうしたことにも少し触れ
られたらと思っています。
では、「してはいけないこと」の反対に、
「これはあったほうがいいんじゃないか」
と思うものをひとつ。
これも迷わず「楽しむ(楽しく)」です。(^^)
「気楽に」や「気軽に」とは少し違いますが、
子育ては0歳から、揺れ動く思春期の終わりまでの
長丁場ですから、「頑張るぞ」とスタートから気負い
過ぎてしまうと、あとが続かなくなってしまいます
からね。(^^:
むしろ、あまり考えないで、子どものペース。
成長に合わせて「流れのままに(^^)」くらいの気持ち
で、子どもと一緒に楽しめたらいいのかなぁと思い
ます。
子育ては親にとっては大変なことですが、
自分にとっても、お子さんにとっても一度きりのこと
でもありますから、良い思い出にしたいですよね。
「楽しむ(楽しく)」とは、そういう意味です。(^^)
※先ほどは「子育ては長丁場」と書きましたが
「楽しもう」と思うと実際、子ども一緒に行動できる
時間(年数)は意外と短いものです。
「支配はよくない・・」と云われても、
なかなかやめることが難しい場合があります。
自分自身が子どもの頃に支配を受けていると、
「いけない」と分かっていても「してしまう」場合が
ある・・・
これが(親から子へと代々続いてしまう)親子連鎖の
怖いところです。
ですから、まず「してしまう自分」を責めないであげ
てください。
決してあなた自身が悪いわけではありません。
しかし、その連鎖は、
どこかで断ち切らないといけませんよね。
では、しないようになる工夫の一案ですが、
もし支配的な言動をとってしまったら、すぐに訂正を
する勇気を持ってみるのはどうでしょう。
「あ、いまのはナシね。つい癖で・・ごめん^^;
お母さん(お父さん)も、少しずつ直すからね」
と、言葉にしてあげる。
親子ですから、こんな感じでいいと思います。
たとえば、そうすることによって、自分自身も支配を
認めることで、いくらか気持ちが楽になり、(いきな
りは無理でも)少しずつ素直に改めて行くことができ
るようになるはずです。
子どもも「まあ、わかっているなら(^^:」と、親に
対する理解を持ちやすくなりますし、深く傷つくこと
を回避できます。
いちばん良くないのは、支配的である自分や、どうし
ても「してしまう」自分に自己嫌悪(罪悪感)を持ち
続けてしまうこと。
それより大事なのは、支配に気づくことの自覚です。
また「自分がしないように心掛ける」ことは、
あなた自身が幼少期に受けたトラウマから脱する為に
とても有効ですので、
「そんなの無理だ」と決めつけてしまわず、少しずつ
でもチャレンジし続けてみてください。(^.^)
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