その回復への提案(9) 夢の持てる社会に

夢中になって書いていたら、こんなに長い提起に
なってしまいました。
さて、提起案の最後は、夢の持てる社会に、です。


原因の考察のところで
『彼らは、どこか冷めている(シラケテいる)』
と書きました。これを私はmind-lessのすべてを
集約した部分と感じています。

私たち大人は、
いくら「不況だ」「夢のない時代だ」
と愚痴を云っても、
「まあ、そこそこやっていける」
と思っているから、それほど深刻ではありません。

しかし、それを そばで聞かされている子供たち
は、どうでしょう。いくら口が達者な年齢になっ
ても、彼らはまだ世の中を、よく知りません。

そんな中で「世も末だ」なんて話を聞かされたら
「夢も希望も」どころでは、なくなりますよね。
とくに、自分が信じ頼る親や大人たちが云って
いることなら、なおさらです。

  
私たちの子供時代は、
まだ夢が見られる時代でした。

宇宙飛行士さんになる、魚屋さんになる、
看護婦さんになる、お嫁さんになる・・・

そんなことを空想しながら、自分の世界を広げて
いったように思います。そして親たちも、そんな
私らを温かい目で見ていてくれました。


しかしある時期から
「そんな夢みたいなこと云ってどーする」
と、親の言葉が変わったのです。
「もっと現実を見ないと、損するぞ」と。


子供たちには万能感・・・
自分が何でも出来そうなイメージ、があります。

彼らはそれを大事にしながら、自尊心や、将来の
自分を育んでいくのです。

それを守ってあげるのも大人たちの務めです。

現実の辛さは、成人すれば嫌というほど見せ付け
られるのですから、せめて子供のときぐらい、
夢をみさせてあげませんか。


そういう意味でも、子供たちの夢を
叶えさせてあげられる社会づくりが大切。

いやその前に、結局、私たち自身が、自分の子供
時代を思い出しながら、自分自身の良い夢を叶え
て行くこと、なのかも知れませんね。

そうした親の活き活きとした姿に、
子供たちは安心して自分の夢を育めます。


 

※親の不仲や、不安な現実を子供に見せるのも
教育という親御さんも時々いらっしゃいますが、
それは屁理屈というものです。わざわざそんな
ことを見せつけなくても、子供たちは子供たちで
(その年齢なりの)不安を抱え、処理している
のですから、必要以上な不安を煽らないで頂き
たいと思います。大人だって、憂鬱な話や出来事
は嫌ですよね。子供たちだって同じなのです。 

 

 

・当記事は2002年に掲載したものを加筆修正し
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