七つ目は、想像力を伸ばしてあげる工夫です。
想像力には、
「これをしてしまったら、こうなる」
という、現実的な予見(予知)の能力や、
「これをこうしたら、面白いだろうな」
というような、空想的な想像力があると思います。
現代人は、総じてこの想像力が弱いですね。
理由はこれも様々でしょうが、
わざわざ想像力を掻き立てなくても、
なんとなく生きられてしまう
そんな時代の弊害であることは、間違いなさそうです。
そうなるとやはり槍玉は、
コンピューターへの過剰なまでの依存でしょうか。
そして、それ以外でも・・
ゲームにしろ、遊びにしろ、仕事にしろ、いまは
既成のモノ(市販品)に頼りすぎています。
それはわずか15年年前の、遊びや、仕事の方法
と比べて頂ければ分かると思います。
いまのままでは、せっかく授かった想像の泉が
涸れてしまいそうですよね。
別に、「もっと本を読みましょう」とか、
「何かを一緒に作ってみましょう」と、
無理に薦めるつもりはありません。
ただ少し『言葉』にこだわってみて頂きたい、
と思います。
最近、語彙力が知能(の発達)に関係することが
よく話題になりますね。
たしかに、この語彙力(を含めた言語能力)の
高い人と低い人では、知能や精神年齢に大きく
差が出るように思います。
極端な話、
「風呂、メシ、寝る」しか云えない人と、
「今日は疲れたから、とりあえず寝るね」
と、ちゃんと言葉が会話になる人とでは、
かなりの違いがわかりますよね。
しかしそれは、それはコミュニケーション能力や、
性格的な問題だろ?と思うかも知れませんが、
もちろん、それもありますが、
語彙力の影響は、そのコミュニケーションや
性格的な問題にも及んでの話なのです。
そもそも、人間の知的能力がここまで発達する
ことが出来たのも、すべて言語の力であり、
語彙力を高めることが出来たからなのです。
たとえば、
いま、この場で何かを考えてみてください。
と云われて、すぐに頭に浮かぶのは、
「急に云われても・・・」
でもなんでも、言葉ではないでしょうか?
そして、言葉を使うことによって、
「ああでもない」「こうでもない」と
想像(創作)が出来ますよね。
でもそのとき、言葉(語彙力)が乏しければ、
想像する範囲も、おのずと限られたものになって
しまう・・と云うわけです。
しかも、
性格は、ある一貫した思考や行動のパターン
ですから、語彙力が高ければ、思考活動も豊富
なはずですから、性格もおのずと変わってくる
はずです。
もちろん、良いことも考えられるなら、反対の
悪いことも考えられてしまうわけですから、
そのへんは諸刃の剣ですけどね。
ともあれ、言葉(語彙力・言語能力)の持つ力は、
私たち人間にとって、さまざまな面で影響して
いるわけですから、この力を高めてあげること
が、すなわち『想像力を高める』に繋がる
わけです。
その高める方法はさまざまで、
本当は語彙力や表現力を高め意味では、
読書をしてほしい、とは思います。
もちろん読む物といっても、いろいろですから、
「なんでもイイ」とは云い難いですが、
まず習慣づけることが一番大事ですから、
手近にある興味のあるものからスタートして、
せめて新聞や小説くらいまで辿り着いてみて
ください。
とにかく文字(言葉)に触れる時間を
とるようにしてみてください。
ただ、言葉に触れると云ってもテレビは
その中に含みません。
なぜなら、テレビは受動的・・・つまり、
勝手に言葉が飛び込んできてしまうので、
あまり効果は望めません。
同じメディアなら、ラジオが良いですね。
ラジオは「聞こう」という意識が働きますから、
脳が積極的に働きますからね。
つまり、自分から言葉に向かっていく意思が
ここでは大事です。
そしてラジオは、視覚的な部分を使いません
から、そのぶん想像力が働きます。
パーソナリティの顔や、話しの内容が、
視覚的に見えないぶん、想像力が膨らみます。
その他、高める方法としては、
とにかく会話をすることですね。
それはもちろん、
「暑いね」「寒いね」「そうだね」
みたいな電報文みたいなものではなく、
「暑いね・・それは太平洋高気圧が・・」
なんて天気予報のお姉さんみたいまでは
求めませんが、せめてその中間くらいの
『普通の会話(コミュニケーション)』は
ほしいです。
もっとも、最近の『普通の会話』は
電報文みたいな感じなので、それは避けて
ください。
あと付随して、最近は何でも「スマホがね」
のように言葉を短くしますが、それはあえて
禁じて、「スマートフォンがね」と、
なるべく正しい名称や、言葉を選ぶことも
大事になります。
こんなご時世ですから、逆に
「スマホがね」よりも
「スマートフォンがね」のほうが、
なんとなく知的な感じがしますしね。
実際、言葉をきちんと使える人は知的能力
も高く、それは生活全般に表れてきます。
言葉が乱れている人の生活は
乱れていることが多い・・・
つまり、一事が万事ということですね。
気が付けば、とても長い文章になりました。。
その他、会話の良い部分として、
ゲームを相手にするよりも、
会話には、相手の言葉を待ち、それに反応する
ために、多くの準備(想像力)が動きますし、
相手への云い方(表現方法)によっては、
話の流れが変わってきてしまうので、
そこで(ある程度の)表現力が求められますから、
とても良い『頭の体操』になります。
以上・・
とにかく、言葉を意識して、想像力はもちろん
知的な能力を、どんどん高めましょう・・・
という話でした。
※「うちの子は本を読もうとしない」と嘆く
親御さんがよくいらっしゃいます。その方に
「あなた自身は本を読みますか?」と伺うと、
「いや、そんな暇がないので・・・」
と一様に返事が返ってきます。
子供は親の行動を真似ます。
もし本を読んで欲しいのであれば、たとえ雑誌や
新聞でも良いですから、お父さんお母さんも何か
読んでみてください。
そうすれば、そうした光景が自然なものとして、
子供たちも何かを読むという習慣が身につきます。
ゲームやパソコンも同じです。親が夢中になって
いたら、子供たちも・・・。つまり先ず親がその
姿勢を示す、ですよね。
※想像力・創造性を伸ばすに、ついての補足
既製品から離れて、親子で会話をする。そうする
ことによって、親も子も、さまざまに想像力を
働かせます。
むしろ子供たちの方が固定概念が無い分、とても
豊かな発想をし、親たちが学ぶことが多いもの
です。そして連想ゲームのように話が発展し、
「じゃあ、実際に作ってみようか」
「調べてみようか」となって、お互いの想像力や
創造性に繋がっていきます。そして、親子の関係
も深まるの一石二鳥です。
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