第一章 mind-less プロローグ

『心の時代』が叫ばれ、
はや10年が経とうとしています。

心の現場にいて感じること。

それは、心を失った『mind-less』な時代が、
もう足元に来ているという危機感です。


本来人間は、感情が湧き、意思が高まり、理知が
働いて、機能します。

いわゆる『知に働けば、情にさおさせば・・・』
の【知・情・意】ですね。

本当は、この三つが上手くバランスされることが
大切ですが、いまはその【知・情・意】の要
(かなめ)となるべき『心(感情)』が、うまく
起動していないように思えます。

以前から『心が育ちづらくなった』という傾向は
見られましたが、いまは、育つどころか失いつつ
ある時代と云えるかも知れません。

その理由は様々でしょうが、『心を使わなくても
(とりあえずは)生きられてしまう』
そんな社会になってしまったから・・・と云える
のではないでしょうか。

ある程度の年齢の人たちは、心を退化させつつ
あり、若者たちは、心を開花させることなく、
しぼませているように感じます。


迷惑な場所に、平然と路上駐車をする人たち。
ゴミ集積場のような室内で暮らす人たち。
電車の座席で、太もも も露(あら)わに、
話し込む女子高生たち。

これらの現象は、親の躾(しつけ)に問題がある
と思っていました。しかし、さまざまな人を観察
し、いま思うのは、しつけ以前の『心』の問題
です。

あまり「むかしは・・・」という言葉で比較する
のは好まないですが、

路上駐車・・・むかし、そこには罪悪感があって、
なるべく迷惑の掛からない場所に停めました。

部屋がゴミ箱のようになる・・・むかし、汚いと
感じる不快感があって、あわてて掃除をしました。

慎みのない行動・・・むかしは、羞恥心が働き、
みだらな姿勢は慎んだように思います。

これらはごく一例ですが、それらの行為には感じ
る(思う)という心の働きがあり、良くない、
気持ちが悪い、恥ずかしい、などのマイナスな
感情が起こらないような生活の工夫があったよう
に思いますし、そうした気持ちになったときには
放置せずその都度、対処していたように思います。 

しかし現在は、
「マズいなぁ」「嫌だなぁ」「恥ずかしいなぁ」
と感じてはいるのでしょうけど、
そのまま放置できてしまう・・・

云い換えれば、自分が危うい状態であるのに、
へらへらと平然としていられる、
そんな危機感の欠如を強く感じるのです。

本当はこれらを『極端な例』と紹介したいところ
ですか、それが極端ではなく、
「ごく日常的に観られてしまう」という部分に、
強い危惧を感じずにはいられません。

もちろん、すべての人がそうであるわけではあり
ません。人口比率にしたら、まだ、ほんの一割に
満たない現象でしょう。

しかし、それこそ昔のように
「いまの人たちは・・・」と、苦笑いでは済まさ
れないところまで、来ているように思います。

何故なら、感じる、思うの心は、人間にとって、
最後の砦だからです。

これを失うことは、すなわち、私たちが人間では
なくなることを意味するからです。


このコーナーでは、何故、そのような現象が起こ
ってしまったのかを検証しながら、どうしたら
mind-lessな時代から、心が取り戻せるか、
強いては より良い生き方をして行けるか、
までを考えてみたいと思います。

心理系サイトを歩かれている皆さんは、心に関心
を持ち、『自分探し』のヒントを探されている
方々ですので、mind-lessとは無縁だと思います
が、こうした社会現象を危機感もなく
「どこか遠くの出来事」と見ているのだとすれば、
やはり心のどこかが鈍化(mind-less化)し始め
ているのかも知れません。

ここでこの現象を先送りしてしまえば、私たち
自身や、子供たち世代で行き詰まる内容なので、
他人事とは思わず、一緒に考えて頂けたらと
思います。

 
※具体的に「誰がmind-less人間か」という事で
は無く、mind-lessは、私たちすべての現代人が
持ち合わせている心の部分という読み方をして
頂けたらと思います。

※どれもご一読頂きたい思いから、内容は削らず
掲載しました。その為、重複や、読みづらい部分
もあるかと思いますがお許し頂けたら幸いです。

 




・当記事は2002年に掲載したものを加筆修正し
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