その回復への提案(1) 安直な考え方からの脱出

まず大事なのは、自分自身の人生なのですから、
手抜きをせず、物事をよく考えるということです。

面倒なことを後回しにしてしまうと、そのツケは
必ず回ってきますし、人間の心や身体を退化させ
る大きな一因となっています。


一つ象徴的なものとして、ある宅配のCMで、
たいした用事もないのに、面倒だから、
時間がないからと横着をきめこみ、電話で荷物を
取りに来てもらうという話があります。

「時代を良く読んだ商法だな」
と、苦笑いしてしまいました。

私たちの中に、そうした「お金で解決したらよい」
と云う安直な気持ちがあるから、あのようなCMも
成り立ってしまうのですよね。

それも時代の流れと納得してしまう方法もあるで
しょうし、実際、それで助かる人もいるとすれば、
それも良いことなのかも知れません。

しかし、何事においても
「本当に それで良いのか?」
という問題意識も持たなければ、私たちはどこま 
でも時代に流されたままになってしまいます。


ダメになれば捨てて また買えば良い、子供は
ゲームさえ与えておけば手が掛からないし、
教育は学校に任せておけば良い、何か起これば
学校や、行政の責任にすれば良い。 

そんな考えは、無いでしょうか?

そうした問題と、mind-lessとは関係が無いと
思われるかも知れませんが、そうした手抜きや、
責任回避的な態度が、私たち自身を人間本来の
生き方から遠のかせ、子供たちにも伝わってしま
うのだと思います。

大人の横着や、ずるい考えは、子供たちへ簡単に
伝染します。良い事は広がりづらいけど、悪い事
はすぐに広がる・・・

つまり、
良いことの伝承は、なかなか伝わりませんが、
悪いことの感染(伝承)は、とても簡単・・・
ってことですね。

もちろん、それも人間らしいと云えば、云えなく
もないのですが「それで、ええんかい」と、
あえて突っ込みをいれたいと思います。


もともと自分を成長させたり、
子供を育てることは、時間と苦労を伴うもので、
横着は通用しません。

いまここで、大人たちが襟を正し、社会を立て
直す気構えを持てば、子供たちも必ずや
それに付いてきてくれるはずです。

そしてそれが後世に伝承する我々の務めでは
ないでしょうか。





・当記事は2002年に掲載したものを加筆修正し
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