第五章コラム  一期一会

私は本編の中で、mind-lessな状態を
『原因の考察』で、
自分に対しての相手が存在しない
と書きました。

そして、記事を書き続けて行くうちに気づいたこと
として、『提案(10) 最後に』に、
そこで思う反省は、やはりキチンと向き合ってい
なかった。それは、彼らの存在や個性を、しっか
りと認めてあげていなかった
と書きました。

そして記事を書き終えたあと、この十数年、
続けていることが一つあります。

それは積極的に話し掛けてみることでした。

もちろん同年輩の人もいれば、若い人にも、
男性にも女性にも。


たとえばATMの列に並んでいて、機械の
調子が悪くなり、みなさん困惑した表情のとき
ふと目が合った人に、
「困りましたね。係りの人は着てくれるのでしょうか」
そんな一言を投げかけてみるのです。

初めは私自身も恥ずかしくて蚊の鳴くような声
だったかもしれません。(汗笑)
そうすると相手も無視だったり、曖昧に笑うだけ
だったり・・そんな感じでしたが、

私がちゃんと笑顔で云えるようになった頃から、
話し掛けられた方も、ちゃんと笑顔で、ときには
「そうですね・・困りましたよね・・」
と返してくださるようになったのです。

そうですね・・・この十数年で、勝率(汗笑)は、
八割五分というところでしょうか。(^.^)


で、思ったのです。
みなさん、人との関わりを意志をを固く断って
いるわけではなく、キッカケを失っているだけ
なのかもしれない・・と。

もちろん最近はストーカー被害の問題もあるので、
女性はうっかり微笑み返しなんて出来ない場合も
あると思います。なので、それはそれで大変だなぁ
と・・・。
でも悲しいことですよね。
危険で、人が人とちゃんと関われない時代なんて。。


そしてさらに私の一期一会は進歩(?笑)して、
それまでなら
「なんで? この子、こんなことも知らないの?」
と心の中でブチブチ思っていたことを、
相手に上手に伝えられるようになりました。

さて、どんなことでしょう?(^^:(笑)

たとえば、コンビニで牛乳とタバコを買ったとします。
分かっているレジさんなら、
牛乳とタバコは別々の袋に入れてくれるか、
「タバコは別にしますか」
と云ってくれます。

しかし、一緒の袋に入れちゃうレジさんもいて、
さっきの「なんで?・・・」に繋がっていたわけです。


でも思ったのです。
「知らなければ自分だって、そうしちゃうかも」と。

なので、それからは
「あ、すみません、袋もったいないけど、
別々にお願いします。タバコが湿気っちゃうとね」
と自分の気持ちに素直に。^^ゞ

そうすると、云い方の問題もあると思いますが、
これは勝率十割で(笑)、
「あ、そうですね」
と笑顔で別の袋を用意してくれます。
なので「ありがとう」とお礼を云います。

※袋がもったいないので辞退することのほうが
多いので、勝率も参考記録ですが。(汗笑)


ともあれ、そこでの一期一会は、声掛けというより、
とくに若い子に「教えてあげたい」というスタンス
ですね。

「最近の若い人は」「最近の人は」と、ただ目くじら
を立てるのではなく、知らなそうだったら、
「教えてあげたらいい」

もちろん、その云い方によっては素直に受け取れない
こともあるので、細心の注意は必要ですし、
その人が(その後で)そのとき得た知識なりを活かすか
どうかは別の話です。

しかし、知っていて使わないのと、知らずに使えない
のでは意味が違いますからね。


そう、あと若い子と云えば、
(セルフサービスの)ガソリンスタンドで、私の前に
見るからに『ヤンキー』なお兄さんがバイクに
給油してました。

彼らのような人(?)に限らず、セルフサービスだと
結構みなさん、時間を掛けて給油してたりするの
ですよね。

私も正直、そのお兄さんには期待していなかった
のですが(ごめんなさい)、
そのお兄さん、給油が終わると、お金を払う前に
バイクを押して移動してくれたのです。

私は嬉しかったので、素直に
「ありがとうございます」と声を掛けました。

すると彼は少し驚いてましたが、すぐに笑顔で
「いえ・・どういたしまして」
と返してくれたのです。

もしかしたら、彼はこの先もシャイなお兄さん
なのかもしれません。

でも、そんな声掛けオジサンに会ったことで、
この先も、ますます周囲に気を配れる人で居てくれ
たら嬉しいですよね。

若い子の場合、とくにヤンキー風の子たちの場合、
単独でいるのと、集団でいるのとでは、
「仲間の手前」とかの問題(?笑)で、
素直になれないだろう・・と思いますよね。

しかし私が図々しいだけなのか(笑)、結構集団でも
話し掛けてみると素直に応えてくれることが
とても多いです。

たとえば、ホームセンターでパイクを囲んで
たむろしているお兄さんたちに
「お、そのバイク、カッコイイね。懐かしいし」
とレトロなバイクを見ながら云うと、すかさず
私のバイクに目を向けながら、
「いえ、こちらのバイクこそ」
と、話が盛り上がることがあります。

もちろん趣味の一致もあるのでしょうけど、
こちらが素直な気持ちと笑顔なら、
相手もそれと同じように応えてくれるのですよね。

まあ、他にもいろいろなエピソードがありますが、
ここでの結論としては、
人間、心など失ってはいないです。

ただ、そのキッカケがないだけ。
あるいは、見た目だけで敬遠されてしまい、
そのキッカケすら、遠いことになっているだけ。

もちろん、本人の努力の問題もあるでしょう。
しかし、いっけん怖そうに見えるのは、
緊張の裏返しだとしたら、やはり仮に一期一会で
そのときだけの出会いであったとしても、
そうした人との触れ合いの機会も必要ですよね。


と、気がつけば長い文章になりました。

みなさんは、こうした話、どう思われますか?

2015.8.12

 

 

このコンテンツは2002年に作成され2015年に再編集
したものです。

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